「親ガチャ」データで裏付け 貧困層の子「授業わからない」3倍超、進路「中高まで」4倍超
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子を持つ低所得世帯向けの支援を、現金給付と現物給付(教育サービス等)をどう組み合わせるのが望ましいか、深く考える必要があることを示唆する調査結果といえる。経済力がネックだから現金給付が良いように思えるが、その経済的支援を子どもに適した教育を授けるのに使えるかは親任せになってしまう。むしろ、同じ金額を、子どもに適した教育を授ける現物給付として使った方が、「貧困の連鎖」を解決するのに資することもあるだろう。
小4の壁と言われる勉強が分からなくなる境目が存在することが知られています。特に算数や国語の難易度が上がるので、貧困世帯かどうか関係なくサポートしてあげる体制が必要ですね。学校と家庭だけではなく、コミュニティでサポートできるといいと思います。
経済状況と学力の相関があることは昔から教育社会学が指摘し続けてきたことでそこは新しい示唆ではありません。
以前と比べて格差が拡大しているのか、その要因は何なのか、格差を是正できる力のある学校はどんな学校なのかなど、格差問題を建設的に論じる研究にこそもっとスポットライトが当たってほしいところです。
なお、親ガチャという言葉で、格差があるのは仕方ないという諦めが広がることが一番嫌です。前記の力のある学校研究(阪大の志水先生)などで、格差是正のアプローチは現実に存在しているわけで、その努力を教員をはじめとした大人世代が諦めることが一番怖いことです。