大阪府が構築、ライフサイエンスで産学連携コーディネート機能
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大阪は日本の医薬品産業発祥の地であり、北部には現在、国立循環器病研究センター、医薬基盤・健康・栄養研究所、阪大医学部、医薬品医療機器総合機構(審査機関)が集積しています。文字通り一大研究開発拠点になり得ますが、諸外国と比べると、研究所は研究のみ、企業は内製された研究開発、病院は治療のみという「本来業務」の枠を超えない活動で精一杯のようにみえます(それでも日本で最もアクティブな土地柄のひとつです)。
そこには、少ないスタッフで業務に余裕がないこと、現在の地位を捨てての起業に取り組むリスク、起業しても医薬品の場合は国際的に定められている基準を遵守すための知識が必要になるなど難しい事情があります。したがって放置してしまえば新規事業が生まれ難いと思います。このような閉塞状態の解決のために、複数領域に橋渡しをして事業を進める産学連携コーディネーターの活躍が期待されます。
大阪ではありませんが、ライフサイエンス拠点のコーディネーター対象経営講座を担当したことがあります。当時は、コーディネーターへのインセンティブがないことと業務の権限が小さく、通り一遍のアドバイザー業務に留まる印象が残っています。行政が作る限られた期間での予算付けの限界を打破し、このような点を解決しないと事実上の活力が生まれにくい印象を受けています。重要な取り組みだと思います。少しずれるけど、昨今はソリューションが多すぎて、それを社会や企業が選べなくなっていませんか?本当のIssueを見つけて、ソリューションをオーケストレーションできる人材を育てる必要があります。