こんなメロンがあったなんて銀座千疋屋を驚かせた｢宮古島メロン｣を沖縄のデパートが発掘できたワケ
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隠れた逸品は、いっぱいある。
でも、そのほとんどは地元で消費されていたり、極々一部の「分かる方々」がこっそりと買いつけていて、なかなか表には現れない。
例えば、徳島の名品すだち。普通は樹齢数十年モノがほとんどなのだが、一本だけ樹齢250年という古木が存在する。地元でも知る人ぞ知る、といった情報だ。
で、実はこの巣立ちを某ユーメー料亭が買い付けに来ているらしい。すだちの木とは思えないほどの巨木であり、かなり前に持ち主のおじいちゃんにインタビューしたら「ワシはココのすだちしか食べん。コレこそホンマのすだちの味と香りぢゃ！」とおっしゃってました。
ま、この事例からも分かるように、探せばまだまだ各地域に逸品が隠れているものだ。でも、それはそれで、知る人ぞのみ知る存在のまま、本当に愛する人にのみに光を放つというのもいいのではないか、とも思う。
と思いつつ、仕事としてブランド化、商品化することも、実はとても楽しいのではあるが。そこら辺の「愛」を抱きつつ、仕事をしたいと思うのだ。本土にはない沖縄らしさ、を生かした商品を売る、素敵ですね。
「物質的な豊かさを手に入れ、暮らしを楽しむことがどれほど人々を明るく前向きな気持ちにさせてくれるか。見たことも感じたこともなかった幸福感を沖縄の人々にも届けたい――。」ブランディングや隠れた逸品があることは僕もわかる。
ただ僕はこのメロンを食べても驚かない自信がある。宮崎マンゴーもそう。おそらくは凄く美味しいのだろうが、南国で普通に売られているマンゴーを知らない人が食べたら驚くかもしれないが、普通の美味しいマンゴーを食べ慣れている人がどれだけ驚くかと考えると微妙。
そして金持ちはドンドンと高級なモノを買えばいいと思うが、普通の人はそこまでそういう商品をありがたがる必要もないと思う。今ではありふれているバナナはパイナップルだって昔は高級品で食べた人は驚いたと思う。
