不振イオン、打開策・規模拡大戦略の成算は?スーパー業界、「価格重視」からの転換点か - ビジネスジャーナル/Business Journal | ビジネスの本音に迫る
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注目のコメント
TOPVALUと店舗網の拡大が肥大化している印象ですね。
1990年ぐらいまで日本の流通は中内ダイエーに代表されるように、「メーカーの値上げに対向するためにバイイングパワーを持ち流通が大きくなる」競争でした。そこに消費者はいなかった。なぜなら消費者は安ければ買ってくれたからです。
そこをイオンが、交通が不便な狸の出そうなところにSC(スーパーセンター)を作って、TOPVALUの高品質なPB商品を売り、質と体験の価値の競争になりました。
しかしそれも肥大化し、多分限界に来ています。顕著な例がこの間買収した大丸ピーコックです。高級スーパーだったピーコックが、AEONに買収されるといつのまにかTOPVALUだらけの「でっかいまいばすけっと」になっており、何の特徴もない店になってしまいました。我が家の近くでも、マルエツプチ、ダイエー、ミニストップ、まいばすけっと、いなげやでTOPVALUが買えます。TOPVALUじゃないものもたまには買いたいものです(苦笑)
TOPVALUの肥大化はイオンも自覚しているらしく、今年の2月にブランド数を8から4に絞るなど、対策を講じています。伸びきった兵站をどうやって絞るか、といったところでしょう。
流通のテーマは永遠に「生活提案」です。昔は安ければ生活提案になっていて、ちょっと前は質が高くて、納得の値段だったら生活提案になりました。ビッグデータの活用や業態の変化でより高い生活提案が求められます。深刻なのはGMS(総合スーパー)事業であり、半期で営業赤字が131億円とのこと。GMSが厳しいと言われて久しい。未だに不振を継続できるのも体力があるから。