ソフトバンクG、内視鏡医療のAIメディカルに出資-日本3社目
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AIの画像の診断能力が向上したとしても、法の定めにより日本では医師以外の方が診断に携わることはできないことから、法律が変わらない限り診断業務が自動化されることはありません。また、AIの「自己」学習という概念が、医療機器の承認と相性が悪い(理屈で説明できないことを「よし」とはできない考え方)ことも放置できません。
しかしながら、航空機の操縦がかなりコンピュータにより制御されながらもパイロット資格を有する方が操縦しなければならないように、補助的な自動化の流れは進むと思います。
「AI(=診断)のみ」という商品が医療機器として認められることは、現状すぐには難しいと思われるため、今後どのような扱いを目指すのかという点に興味があります。おそらく内視鏡メーカーに働きかけて、従来の機器に機能を付加する方向性での開発を目指すと思います。内視鏡の画像診断AIを開発するメディカルサービスがシリーズCでSoftBank Vision Fund 2をリード投資家として約80億円を調達。同社CEOの多田氏自らが「ただともひろ胃腸科肛門科」の院長を務められており、現場で医師が約2割のがんを見逃してしまうことに課題感から創業されたようです。
プレスリリースに添付されている図を見ると、すでに日本だけでなく、北米・南米・ヨーロッパで医療機関と交渉または契約を締結している上、オーストラリア、東南アジア、中国では医療機関からのアプローチがあるそうです。
プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000049025.html
AIメディカルサービス サイト:https://ai-ms.com/日本への投資は川上企業から出資している感ですが、国内の業種別GDP構成比で約20%のマーケットは、企業変革能力(ダイナミックケイパビリティ)を高めるためのデジタル化が急務です。
個人的にソフトバンクGが、製造業をターゲットにした投資をいつから・どこへ始めるのか注目しています。
*メディカル領域は言うまでもなく、同様に注目領域です。