【解明】「昔はよかった」「最近の若者はダメ」論のウソと謎
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90年代に私が10代を生きていた頃
70年代カルチャーに惹かれて「当時の混沌とエネルギーに比べて現在はなんとのっぺりして退屈なんだろう」
と思っていました。しかし実際は時代が楽しくないのではなく、自分がつまらない生き方をしていただけw
それから2周ぐらいまわって80年代、90年代の面白さを語る若者と出会ったりして思うのは
「今は今なりに振り返って魅力的と思えることを見つけて楽しもう」
ということです。
一緒に事業をやっている大学生たち(しかもコロナ下観光、ゲストハウス運営というイタイ事業)には
「多分皆さんは世界的にコロナ世代、とか呼ばれることになると思うけど、コロナ世代ってどんな世代?って振り返った時に面白く語れる実体験ネタをいっぱい仕込んでおくといいと思うよ」
と言っています。
そんななかで、1人のメンバーが新卒で地元スナックを買い取って起業。
https://mainichi.jp/articles/20220322/k00/00m/040/351000c
案の定、各種メディアから注目され
開業早々、松岡修造さんが来店して対談
先日はNHKニュースウオッチ9でアナウンサーが生中継、つい先日は「おはよう日本」で紹介w
世代を超える新しいカルチャーが生まれる予兆を勝手に感じて楽しんでいます。「スマホ脳」から「AIが職を奪う」問題まで、「XXが世の中をダメにする」論は後を絶ちません。
「最近の若者はけしからん。オレの若い頃は…」論や「古き良き時代はよかった」論もそれらとセットです。
実は、こうした「過去の美化」は今に始まったことではなく、歴史の常なのです。
ではなぜ、われわれは過去を美化しがちなのか?
今注目の歴史学者、ヨハン・ノルベリの謎解きが非常に面白いのでお読みください。
人間はけっきょくのところ自分の10代を「古き良き時代」と認識する生き物であり、それというのは10代が刺激的な初体験を数多く経験する時期だから、一生記憶に刻まれるのだ、という話です。ダグラス・アダムズの有名な3か条もそういうことですね。
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昨日刊行のノルベリの新著『OPEN:「開く」ことができる人・組織・国家だけが生き残る』(https://www.amazon.co.jp/dp/491006320X/)が、Amazon総合46位といきなりロケットスタートを切っています。ありがとうございます。自信をもってお薦めできる本なので、読んでいただけたら嬉しく思います。文字面だけではよく見るテーマですが、周りであまり聞かず、自分も小学校のとき大変だったな、中学校少しだけ楽になり、高校、大学、AD時代…今と、昔は良かったが分からず、このテーマも実はファンタジーなのでは?と記事のキャッチを見るなり感じました。
80年代のアメリカにもいましたが(幼稚園男子の7割の将来の夢がなぜか"アメリカ大統領"のレーガン時代。)ニューヨークなんて1人で歩けないし、海外や日本の情報もモノも少ないし、マイノリティに対する偏見も凄かったし、今の方が良いなと。
業界にもよるかもしれませんが、働き方やナゾの文化?(よくない意味での)も課題はまだまだありますが、今の方が昔より改善されてますし、これからももっと良くなる、良くしたいですね。