GPIF資金、VC・スタートアップに循環する流れ作る-岸田首相
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注目のコメント
スタートアップに資金を振り向けるのは良いですが、彼らが目指す社会課題解決のための規制改革もしっかり行わないと、本質的に力があって成長する企業が生まれてきません。規制改革を行うには抵抗勢力と戦う胆力も必要。ベンチャーにお金を与えて甘やかすのは簡単ですが、それだけで終わらないよう、しっかりした取り組みを期待します。
個人的に大歓迎の流れですし界隈も盛り上がっているところに水を差すようですが…。
GPIFは既に運用資産の最大5%をオルタナティブ投資に振り向ける方針を示しています。ただしその中心は、価格変動リスクがある程度限定的で安定的な継続キャッシュフローが見込めるインフラファンドや不動産です。記事にもある通り、2021年3月時点で保有する1兆3,419億円のオルタナティブ資産のうち、プライベートエクイティファンドは610億円。
https://www.gpif.go.jp/investment/alternative/
VCはプライベートエクイティファンドの一種です。上記600億円強の一部をVCに充てるだけということであれば、2019年以降5,000億円以上のファンドレイズがなされている日本のVC業界にとって大きなインパクトとはならなそうです。
もちろん施政者からの力強いトップダウンであれば大胆にアセットアロケーションが変更される可能性もありますが、これまでのリーダーシップに鑑みるとどうでしょうか。GPIFの運用資金がVCに流れ込むのはすごく大きなインパクトですね。優れたスタートアップが生まれている国はどこもソブリンファンドがレイターステージで投資していますし、GPIFも運用資産約200兆円(2021年度第3四半期)のごくごく一部を割り当ててもいいのではないかと思います。Zホールディングスの川邊さんが入られているのでなんとかしてくれるのではないかと期待しています。
資料:新しい資本主義実現会議(第5回)
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/atarashii_sihonsyugi/kaigi/dai5/gijisidai.html
GPIF 2021年度の運用状況
https://www.gpif.go.jp/operation/the-latest-results.html