【加藤浩晃×キヤノン】診断、治療だけじゃない。私たちが目指す「新・医療」の世界
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課題山積と言われ、それゆえに成長性も高いと言われるヘルスケア産業。最近ではヘルスケアテックを駆使したスタートアップが注目をされていますが、大手も着実に業容を広げています。その代表的な企業がキヤノン。
カメラやOA機器のイメージが強いですが、その歴史は古く、また東芝のヘルスケア事業と統合した過去があり、国内、世界でもリーディングポジションにいます。たとえば、CT(コンピュータ断層装置)では国内1位、世界でも3位です。
そのキヤノンが今の医療をどうみて、今後何をしていくのか。キャリアの全ての医療関連事業に注ぎ、現在はキヤノングループのメディカル事業を統括する瀧口専務と、医師でありヘルスケアテックベンチャーの経営者であり、元厚労省で政策立案にも関与する異色の人物、加藤浩晃氏と語り合っています。
キーワードは、「医師が医師としてやるべきことやる世界。医療にかからない世界」。少々乱暴な表現をしていますが、詳細は本文をご覧になっていただければ幸いです。恥ずかしながら私自身も「キヤノン=カメラ」というイメージを持っておりました。
ただお話を聞くと、メディカル事業は国内にとどまらず海外でのシェアも上位に食い込んでいる。
その根幹には経営スローガンである「Made for Life」があり、出来ることはなんでもやろうという瀧口さんのお言葉には相応の覚悟が含まれています。
ヘルスケア産業はまだまだこれからも伸びる領域、キヤノンの動きには今後も注目です。東芝の画像診断部門についてはキャノンや富士フィルム、ファンド等がオークションに参加しましたが、キャノンはオークションで最も高いオファーを出したのみならず、東芝側の厳しい売却条件を了承の上買収しています。金額的にも相当の暖簾があったと思います。
文中にヘルスケア事業の拡大はキャノン御手洗氏の悲願と書かれていましたが、経済合理性だけではない理由があったのだと今更ながら納得しました。