日銀短観 原材料価格高騰が景気の重荷に【現場リポ】

コメント

注目のコメント

• 辛坊 正記

  (株)ＴＯＡＳＵ特別研究員（経済評論家・コンサルタント）

  ・2022年04月01日

  企業の仕入れコストに当たる企業物価ないし卸売物価は日米欧とも急速に上がっていますが、仕入れコストの上昇に合わせて消費者物価があがって消費者が不満を抱いて政治問題になっている米欧に対し、日本は生産者ないし販売者がコストを負担してインフレ率が低めに抑えられ、その分、企業が苦しんでいる構図です。それを裏打ちする結果で特に驚きはないですが、企業が耐えられなくなって消費者物価が欧米を追って上がり始めたらそれはそれで大変です。資源高で日本が生み出す富が外国に流出していますから誰かが損をするのは避けられません。資源を輸入に頼る日本にとってしんどい局面が続きます。
• 永濱 利廣

  第一生命経済研究所 首席エコノミスト

  ・2022年04月01日

  交易条件悪化ってやつですね。
  価格転嫁できない日本に対して、米国は原材料や人件費の負担以上に価格転嫁できており、マークアップ率がむしろ改善しています。
• 枩村 秀樹

  日本総合研究所 理事

  ・2022年04月01日

  ２点だけ指摘させてください。
  1. 原材料価格高騰の影響が完全に織り込まれるのは次回の６月短観。今回は十分に織り込まれていないと思います。
  2. 収益には確実にマイナスですが、景気にどれくらいマイナス影響が現れるかは要観察です。企業も家計も潤沢な貯蓄があるので。もしかしたら、実質支出にはあまり影響ない可能性もあります。