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ロシア市民に真実を、新ツール駆使する草の根運動

The Wall Street Journal
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  • オープンエイト カスタマーサクセス 副部長

    新ツールを立ち上げたのが市民ということも着目点だと思う。

    その気になれば、市民が国家権力に対しても影響力を持つ。そんな時代を象徴するような出来事であるとも言えそう。

    広く情報発信するために必要な技術 / 労力が、国家 - メディア - 企業 - 市民で勿論差があるとはいえ、どんどんとその差は縮まっている。

    これも、デジタルトランスフォーメーションの一つの形。


注目のコメント

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    静岡県立大学国際関係学部 准教授

    陰謀論者に真実を教えれば、すぐに考えを変えるだろう、ということは、実際にはほとんど起こりません。
     戦時中の日本人に「重慶空爆で子供が死んでいる」とか「日本の軍政下でベトナムで大飢饉が起きている」といった事実を伝えたところで、どれだけの日本人が気にかけたでしょうか。ましてや、日本軍は米国・英国に降伏するべきだ、と主張するようになったでしょうか。
     だいたいの人間は、自分と、せいぜい家族のことしか気にかけていません。「サイパン島を米軍が占領したので、日本はこれから連日都市爆撃に見舞われる」とか、「日本の民間船舶をこれだけの数沈めたので、海上輸送は途絶しており、肥料を輸入できなくなった日本ではこれから深刻な食糧不足が起きる」といった内容を伝えた方が、まだ効果があったでしょう。
     ロシア国民に、ウクライナで殺された数万人の民間人や、拷問された男性、レイプされた女性、子供の遺体を見せることはできます。それで後悔したロシア国民が、プーチン体制を倒すために立ち上がろうとするかというと、そんなことはないでしょう。まず事実として認めようとせず、かえって引けなくなります。「ロシア政府がいっていた通り、NATOがロシアを侵略しようとしている」という確信を強めて終わりです。
     こういうことは、複雑な心理戦で、第2次世界大戦やベトナム戦争、湾岸戦争でも、心理学やコミュニケーションの研究者が大動員されて、膨大な社会調査のデータをもとに、世論を変えるために有効な宣伝戦を構築しました。
     素人が無惨に殺された遺体の写真などをロシアの民間人に送りつけては、おさまるものもおさまらなくなります。


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    元厚労省官僚、元衆議院議員 元厚労省官僚、元衆議院議員

    ロシア(旧ソ連)や中国をはじめ、世界各国の人々と直に接してきて、痛感したことのひとつは、自分たち(西側諸国)の価値観や尺度で計り、判断すると、大きく間違うことがある、ということです。

    なんとなく「ロシア国民はプーチン政権のプロパガンダに騙されていて、『真実』を伝えれば、多くのロシア人は考えを変え、反戦・反プーチンになる」といった考えがあるように思いますが、それほど甘く単純なものではないと思います。

    (「『事実・事象』はひとつだが、『真実』は解釈する人の数だけある」という名言が、最近のドラマにもありました。)

    ロシア内には、ソ連邦解体後の混乱からロシアを「建て直した」(原油価格の値上がり等に助けられたことも大きいのですが)プーチン対する強固な支持や「強いロシア」を希求する力が確かにあり、最近の支持率83%という数字(独立系調査機関「レバダセンター」による)も、完全に歪曲して作り上げられたもの、というわけではないと思います。(答えない、怖いから言えない、といった要素は、もちろんあると思いますが。)

    第二次世界大戦はじめ近現代の戦争でも見られましたが、古来より、人間の性や業として、戦争において、相手国の悲惨な状況に対する同情や人道的観点よりも、闘争心や領土拡大といった(歪んだ)愛国心が、一般の国民の間においても、優位に立ってしまうという悲しき現実があります。

    この現実を前に、それでも「伝え続ける努力をする」(伝え方や内容は議論があるとも思いますが)ことには、意味があると思いますし、歴史を見れば、やはり独裁を崩すのは、「そのことに気付いた国民の力」なのだとも思います。


  • 東京大学 中国思想文化学研究室助教

    太平洋戦争末期に米軍が飛行機から日本国民に向けたビラをまきましたが、ここで紹介されているのはそのハイテク版ですね。
    ただ、いくつかの問題がありそう。

    ・やり方がいわゆる「迷惑メール」であること。例えば我々が突然見知らぬアドレスから、明らかに一斉送信のメールを受け取ったら、大抵の場合はその内容を「マユツバもの」と考えるでしょう。
    ・ロシア政権側の言う「西側の拡散するフェイクニュース」そのものであること。上述の問題とあいまって、大半の人が、「やはり西側がこのような工作を仕掛けてきた」と感じるでしょう。例えば逆に我々が、ウクライナ軍がロシア系住民を虐げているという情報を受け取ったら、ロシア側の情報工作だと思うはずです。
    ・サイト名がロシア人にとって侮辱的であること。もしロシアの公共放送で、「このようなサイトを通じて西側諸国がロシアに情報工作をしかけている。サイト名の由来はポーランド・ソビエト戦争だ」と紹介されれば、多くのロシア人は憤慨するでしょう。
    ・メールを受け取ったロシア人が、それを消去せずに端末に入れたままにしていた場合、何らかの検閲の際に著しい不利益を生じること。

    ただ、以上の問題はあるものの、この戦争に疑問を感じている一部のロシア人たちに、国外からの情報を知る手段を提供するという意味では効果があり、
    何もしないよりはずっと良い運動ではあると思います。

    そして、もし大きな効果が得られた場合、近い将来に逆にロシアやあるいは中国が、同じことをして来る可能性があります。
    そのような情報を我々が受け取るようになった時、もし身近でそれを信じてしまう人が出てきた場合にどうするのか、今のうちに考えておくべきなのかもしれません。


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