キャッシュフローに見るアマゾンの真の優位 - DHBR
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注目のコメント
これ必読。企業の良し悪しを図る指標は「利益」じゃなくて「CF」だと思う。ちなみに俺が企業を分析するときは、次の5段階でみます
1、市場は成長しているか
2、その市場でシェア1〜2位であるか
3、市場の成長に伴って営業CFを伸ばしているか
4、賢明にCFを使っているか
5、株主との利害は一致してるか
これでだいたい掴めるよベゾスは昔から「利益率ではなくフリーキャッシュフローの絶対額(特に一株あたり)を重視する」と公言している(下記記事も参照)。たしか創業期くらいからではないかな?
営業CFに関しては継続的に増加しているが、FCFはグラフ見ても分かるようにそうではない。記事に書かれている支払いサイクル以外に、設備投資を積極的にやっていて、投資CF(FCFマイナス要因)と減価償却(営業CF/FCFプラス要因)が両方増えているというのも重要。2013年12月期についてみると、営業CFの6割くらいが減価償却となっている。
あと、CFは重要だが、個人的にはPLもBSも同じくらい重要だと思っている。世間的に、DCF含めてCFが一番重要というバイアスが強い印象(そういわないと駄目という強迫観念でもあるのだろうか、というくらいな印象)。でも、なぜCFというか資金繰り表だけではなくPLという概念が発達したかというと、投資のような現金支出は資産で長期に亘り寄与すると考えられるから(減価償却という科目の必要性、そしてそれを長期に亘って支出計上してBSで資産から償却する理由)。あとFCF経営とか言えば、言葉尻だけ捉えれば財務CF見ないわけで、現金創出力高いが株主還元しない企業(キーエンスやFANUCとか)を同じ土俵で見て、それは違うだろうと思う。それぞれ一長一短あるし、何を見たいかという観点で変わる。過度なDCF・CF賛美は違和感を感じる。
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MGACBY6S973701.html