だから、ウクライナ人は「団結」する
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ユーロ・マイダン革命については、netflixのドキュメンタリー「winter on fire」を見るとよくわかります。ウクライナ市民の強さを見ることができます
https://www.netflix.com/jp/title/80031666
注目のコメント
ウクライナは、歴史的に多民族地域です。しかし、米国などのように、多民族だから1つの国民になれないということはありません
この地域に住むようになったのは、スキタイ人、植民市をつくったギリシア人、北欧から来たノルマン人、モンゴル人、タタール人、ユダヤ人、ポーランド人、コサックを含むスラブ人、などです。
それらの人々が、ノルマン系のキエフ大公国、クリミア汗国、ポーランド・リトアニア連邦、コサックたちの自治国家などをこの土地につくってきました。
宗教も、東方正教会、カトリック、ユダヤ教、イスラームなどが、それぞれ相当の人口がいます。
いくつもの国家がこの土地をめぐって争い、ピョートル大帝が大北方戦争で、スウェーデンに勝利したことで、ロシアが進出してきました。
1つの民族としての「ウクライナ人」というのは歴史的に存在せず、したがって「ウクライナ人」がロシア人の兄弟民族であるという歴史的事実も存在しません。この土地に住む一部の人々がロシア人に近かったとはいえますが。
プーチン大統領の狙いは、多様なウクライナを分断して、争わせて、ロシアが支配することでした。ユダヤ人への大迫害を含め、多様なウクライナの住人たちの争いは、歴史上数多く、プーチン大統領がそこに再び火をつけるのは容易に見えたでしょう。
今起きているのは、ロシアに抵抗する過程で、多様なウクライナの人々が、初めてウクライナ人という1つの国民になる、国民の創成です。ウクライナが完全に勝利すれば、この戦争は、ウクライナ人が誕生した歴史として記憶されるでしょう。改めて感じるのは、戦争とプロパガンダがセットだということです。ロシアは自分たちの国際法違反や非人道的な行為、また今回の作戦の失敗などをごまかすために、あらゆるプロパガンダ戦を背後で展開しています。これと同列に扱うつもりは一切ありませんが、ウクライナもまた、この戦争で自分たちのナラティブに引き込むための動きをしています。
そんな中で、今日は「ウクライナの見方」を紹介する記事をお届けしたいと思います。長年ウクライナ政府に勤務し、ロシアの侵攻があった2014年からの激動期を首相顧問などとして支えたユーリィ・トカルスキーさんのインタビューです。とても勉強になりました。2004年、2014年とわずか10年の間に2回も、市民による政権打倒の「革命」と名のつくことが起きているというのは非常に驚きましたし、今回もその激しいバージョンという感覚なのかもしれませんね
そして、以前NPの番組でウクライナ在住の方が話してましたが、「戦争が始まった」というよりも、2014年のクリミア侵攻から「ずっと戦争が続いているという感覚」と言っていたのも印象的でした
平和な日本の感覚からは想像もつかない環境に置かれてますね