【注目】ノーコードブームが起こす「AI革命」が世界を変える
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ちょっと運転に例えてみます。
とにかくAT車を乗りこなす人材を多くほしいのか、MT車を乗りこなせる人材がほしいのか、そうではなくタクシーの営業ができる二種免許の保持者がほしいのか、それともバスを運転できる大型二種なのか。はたまた、レーシングカーのドライバーがほしいのか、メカニックがほしいのか、エンジン開発者が必要なのか。必要なのは「ちょっとそこまで」程度のことなのか、それとも長距離や超高速の話なのか、快適性の話なのか。「ちょっとそこまで」なのだとしたら、そもそもF1ドライバーの話をせず、自転車では駄目なのか。それを混同して議論することのないよう注意が必要です。AIとかノーコードを「使う」のと「使いこなせる」のとでは全然違う。大学数学で学ぶような機械学習の理論を理解しないと、どのコードやツールが特定のデータ分析にふさわしいのかわからないし、説明ができない。データサイエンスの現場では、度々弾き出したデータ分析の理由や理論を説明しないといけないので、自分が理解していないものを説明するのは到底無理。
ぼくは実験心理学が専門ですが、この分野でもノーコードの波が来ています。心理実験を作るためのソフトウェアがノーコードになったり(興味のある方はPsychopyやlab.jsと調べてみてください)、分析に関しても複雑な分析をコードを書かずにできるようになったりしています(色々ありますが、JASPはUIも分かりやすく、無料です)。
しかし、自分の実験や分析にカスタマイズする最後のところで「コードを書く」という作業があることが多いです。これすらも要らなくなるかどうかはこれからが楽しみですが、やはり何が後ろで回っているかを知る、くらいのリテラシーは持っておくといいのかなあと思います。