ウクライナ大統領 米連邦議会で演説「自由に生きる権利攻撃」
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"I have a dream."というところから、この演説のクライマックスに入りました。「私たちもアメリカ人と同じように自由に生きる権利がある。そして、アメリカの人々と同じ夢を見ている。」と続きました。
最もたくさん出てきた単語は"freedom"だったと思いますが、キーワードは"sky"でしょう。
「1941年12月にパールハーバーが空爆を受けた時のように、2001年9月11日にニューヨークが攻撃を受けた時のように、ウクライナの空は今、暗く煙っている。ロシア軍のテロによって。」
そして、飛行禁止区域の設定を要請しました。これが、この演説の最も中心の要請でしょう。
「ロシア軍の、空からの脅威から、ウクライナの人々を守ってほしい。人道的な飛行禁止区域の設定という要請が大きすぎるなら、S-300のような対空防衛ミサイルを供与してほしい。」
最後は英語に切り替えて、「世界のリーダーとして、世界に平和をもたらしてくれることを願っている。」と締めくくりました。
米国人が感情移入するであろうポイントは押さえているといえそうです。飛行禁止区域という、おそらく米国は承認しないであろう大きな要請を示して見せてから、S-300という実現可能性がありそうな要請を示して、確実な支援を引き出そうとしています。
https://abcnews.go.com/Politics/ukraines-zelenskyy-plead-us-virtual-address-congress/story?id=83458095パールハーバーと911を引き合いに出してからのI have a dream. イギリスではチャーチルの引用。ゼレンスキーさん、どうやって話しかける相手の心を掴むか本当にわかっている。
全編見たが、最後の数分は英語で迫力があった。それ以外ほとんどがウクライナ語で通訳の声だったためどうしても迫力、臨場感に欠け、全て英語で頑張ったほうが良かったと思った。
それはともかく、フリーダム、という言葉を全面に出した、つまりは米国人の価値観をしっかり分析しそこに集中し訴えかける優れて戦略的なスピーチだった。
であるならその点、日本に対した場合どんなスピーチになるか考えるのは頭の体操になる。御涙頂戴ものか、空気を読むなら支援せよ、なのか。
バイデンから結果として数千発の対空ミサイルを引き出した。国会スピーチさせておいて何もレスポンスが無いという事はないわけで、その意味ではスピーチを受け入れた時点でなんらか見返りは約束されているようなものである。ならば日本が今スピーチを断っている状況は、追加支援したくない為であると勘ぐられてしかるべき、という事になる。