後継者不在「黒字廃業」60万社、中小企業の社長が絶対に知っておくべき“承継ビジネス”の内情
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色々書きたいことがありすぎて困るな。。。
さて、実務のど真ん中にいますが記事とコメントを読んで雑感を書いていきますね。
まず、この記事をはじめとする最近のM&A仲介叩きは、センターさんの契約書偽造等の不祥事から端を発していると思います。正直、この溺れた犬をどんだけ叩いてもい良いという風潮は見ていて気持ち悪いです。
特に、センターさんの広告記事をよく載せているNPの中の人のコメントは本当に気持ち悪い。
利益相反なのが分かっているのであれば、そもそもスポンサードの採用広告なんて載せるなと
以下、僕の個人的な見解を一問一答形式で
1.M&A仲介は利益相反か?
→Yes
これは実務で絶えず感じています。間違いなく利益相反の要素は多分にあります
2.利益相反だから仲介は止めるべきか
→No
利益相反で失われる損失よりも得られる利益の方が大きいと思うから。
仲介で入れなければ、小規模企業の案件なんて誰も手掛けません。やれば分かりますが、膨大な工数がかかる業務であり、自らの努力ではいかんともしがたい要素でブレークします。そんな業務を手弁当で行う人間なんていません
3.M&A仲介業務を一言で表すと
→知的な総合格闘技
法務(労務)・税務・会計・ビジネスと多岐にわたる知識と経験が必要な業務です。
少なくとも各分野の専門家と対等にディスカッションできる必要があります
4.地域金融機関が先頭に立ってM&Aに取り組むべき
→No
圧倒的に知識量が足りない方が多すぎます。もっと勉強せえ、って言ってやりたくなります
5.弁護士・公認会計士・税理士が先頭に立ってM&Aに取り組むべき
→No
多くの先生方はビジネススキルが足りません。机上の空論を振りかざす方が多いです。
特に、町場の顧問の先生方は普段からやっていない業務に首を突っ込んできて、プライドからかトンチンカンなことを臆面もなく仰ってくる方が殆どですね
(当然、一部の優秀な専門家の方はいらっしゃいますけどね)
6.AIを使ったマッチングサービス等の自動化が進む
→No
これもやれば分かりますが、絶対にアルゴリズムで代替できない心の機微を感じとる必要がある業務が多くあります。マッチングさえ出きればおしまいでしょと思っているのであれば大間違いです
字数制限でもう書けません。また別の場所でコメントするかも、、、
注目のコメント
後継者不足による黒字廃業は既にたくさん起きていますし、いま急速に増えているのが人手不足による黒字廃業です。
最近も、週末のバイク練で通っている、いつも賑わっているパン屋のオーナーさんがSNSで人手不足が原因で閉店するいきさつを赤裸々に告白したのを見て驚きました。
人手不足というとエンジニアと思われがちですが、労働人口の先細りで既にあらゆる職種で起こっています。
企業としての魅力を常に磨いておかないと見向きもされない時代がすぐそこにやってきていることを実感します。後継者不足。私も去年経験しました。
うちの父親は一人で空調工事の会社を切盛りしており、固定のお客様もあり、負債は大きかったですが、ソコソコ仕事は回ってました。
ただ、癌でなくなる間際にサラリーマンである私には引き継がず、他の方(業務上関わりのある方)に譲りました。
父の本音は分からないですが、『あんな苦労は子供達にさせられない』と言って息を引き取りました。おそらく、今の社会では、会社経営を続けるというのは辛いことも多いのでしょう。
そんな父の言葉を聞きながらも個人事業主を立ち上げちゃっているので、蛙の子は蛙なのかもしれませんね。(笑)