オードリー・タン氏が日本人のために「デジタルとITはまったく別物」と語る理由
コメント
注目のコメント
「ITは機械と機械をつなぐ、デジタルは人と人をつなぐ」
そういう見方もあるかと目からうろこでした。
デジタルの中核の一つであるAIは、次の3段階があるかなと考えていました。
①自動化:人の仕事をAI化して、誰もがサービスを受けられる
②人間拡張:人がAIと協働して自らの能力をパワーアップ
③チーム協働:人と人が協働する場をAIがサポート
現在は「①自動化」のAIが多いです。将棋AIでプロ棋士が強くなったり、画像診断AIの助けを借りる医師は「②人間拡張」の始まりと考えます。「③人間協働」のAIはまだ少ないですが、リアルタイム機械翻訳のチャット・テレビ会議はその萌芽でしょう。
日本は①自動化による効率化と大量処理に重きをおいているので、従来のIT化の延長に見えてしまうのは止むを得ません。前提となるシステム化・オンライン化を進めなければデジタルまでたどりつけない、という面はあります。
だからと言って、人と人のつながりを後回しにしてよい訳ではない、ということをオードリー・タン氏は言われていると思いました。「IT」とは機械と機械をつなぐものであり、「デジタル」とは人と人をつなぐもの。
デジタル化は決してデジタル単独で進むのではなく、その向こうには私たち人間がいる。
人と人との繋がりをもたらすことを重要視しているのですね。それを理解していることがこの方の強みなのだと思いますし、台湾の強みなのだと思います。「反復性が高い仕事はITや機械に任せ、人間はお互いのコミュニケーションに注力していこう、というのが今の風潮」
完全同意です。
必要とされる人は人と人を結びつけることに注力し、人気のない人は自分の主張だけをして人の話を聞かず、終いにはその場から離れてしまう。
デジタルツールを使った新しいコミュニケーションを見つけて、魅力的な人間になりたいですね。