航空機リース、相次ぎロシア撤退 民間半数が運航不能に
日本経済新聞
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航空機リースとは、JALといった空運会社が数百機のジェット機を自社で保有するには財務的に無理がある場合が多く、リース会社から航空機を借り、リース会社がその資金を投資家に航空機リースとして調達しているケースが結構あります。
日本では、資金に余裕のある企業が航空機リースに資金を回している事がそれなりにあります。
都市銀行などが系列のリース関連企業を紹介するなどして、取引先に販売している事が多いと思います。
企業からすると、期間が5年から7年と長期運用となりますが、預金や債券に殆ど金利がないため、有効な投資と判断し行なっています。
今回はロシア制裁で航空機が運行されない、またEU等からメンテナンス用の部品が入らないなどの理由で半デフォルト状態です。
しかもブルームバーグ によると、ロシア政府が航空機の国有化を検討していると報じてます。
そうすると、回収不能になります。
リース会社や投資家としてはお先真っ暗な状態ですね。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-03-03/R86AP5T0AFB601航空会社は、自社では航空機を多くは持たず、世界的にも寡占状態にある航空機リース会社が新しい機体を先進国の主要エアラインから順繰りにリースに出し、グルグル回して最後はエンジンなどの部品にまで分解して処分していくというエコシステムを支配している構図があります。彼らがロシアを相手にしないと決めれば、ロシアの民間航空機輸送はストップすることになります。ロシア政府が買い取って運航させるという意見もあるようですが、そんな余裕は今のロシアにはないはずです。