マスターとビザ、ロシア事業停止 米カード大手、ウクライナ侵攻で
コメント
選択しているユーザー
ロシア在住ですが、既に店によってはVISA Mastercard使えないようになっています。飛行機も3月8日以降はロシアから、ドーハ、アブダビ、イスタンブール、アブダビ経由でないと日本に帰れないと言う状況になり、それもいつまでその状況が続くか分からずなかなかシビアな状況です。プロジェクト面でも銀行規制、輸出規制により多分に影響が出ており毎日てんてこ舞いな状態で生活しています。去年のタイミングでこんな事態を予測できていたら全く打ち手も違っていたので、いい教訓です。
注目のコメント
ロシアと海外の個人間カード決済が、ほぼ遮断されるのが一番のインパクト。
ただしロシア国内は少し事情が異なります。ロシアのカード決済はVISAとマスターが大半のようだが、ロシア最大手ズベルバンク発行のカードを、ズベルバンクと契約している加盟店では使えるはず。ロシアではクリミア侵攻後にもVISAとマスターを一時的に切られたことがあり、日本のJCBにあたるMIRというカードネットワークが誕生。着実にシェアを伸ばしてきたようなので、今後はMIRが代替になりそう。しかしVとMブランドで発行したカードの再発行とか裏側のネットワーク切り替えもすぐにはできないので、とにかく不便になる。
先日のSWIFT遮断、ルーブル暴落に続き、ロシア国民の不満は相当なものだろう。政治と経済は長期的には不可分。
ロシア国民は、形骸化した民主主義の中で、経済的な自由を享受してきたのかもしれないが、今回の出来事で灰燼に帰すことになる。厳しい言い方かもしれないが、これもロシア国民の選択だ。
自由が制限されるような政治体制は最終的に個人の経済的な基盤を台無しにしてしまう。だからこそ、先祖が命がけで勝ち取った「自由」を脅かす国家、政府にはもっと敏感でなければならないと、今の日本の風潮を見ていて感じる。
(もっとも日本は自由を勝ち取ったといえるのかどうか歴史的には怪しい面もあるけれど・・・。)カードブランドは、issuing、acquirers、settlement の3つが主たる要素になります。
既にマスターカードとVisaが正式に発表をしていますが、何が停止されたのか?を正確に説明すると、
①ロシア国内のissuer(→多くが銀行)が発行したカードがロシア国外で使えなくなる
②ロシア国内のAcquirerがオペレーション出来なくなるので、ロシア国内でカードが利用出来なくなる
→ロシア国外で発行されたカードも利用出来ない
③①と②に伴い、ロシアに関するSettlementが停止する
つまり、今ロシアに滞在している西側諸国の人達もカードを使えなくなりますし、Settlement が停止するのでcashingも出来なくなります。従って、外国人がロシア国内に留まるのはかなり難しくなります。
ロシア国外にいるロシア人は、visaマスターカードネットワークを使った現金引出しが不可能になるので、手元に現金がないと、正に露頭に迷います。
ミールを使うカードは、ロシア国内で利用可能でも、ミールがロシア国外に独自決済ネットワークがなければ、国外では利用出来ません。
日本ではJCBがロシア国内ではミールネットワークを使っています。JCBカードのロシア国内での利用状況が気になります。