プーチンは侵略者だとしても、日本人はウクライナのプロパガンダを丸呑みにしてもいいのか?
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たしかにその通りで、プロパガンダが誤った我々の判断に繋がる場合には十分注意が必要。ただ、今のところ仮にウクライナの報道にプロパガンダが多少あったとしても、「戦火を止める」「人命を救う」「核の惨事を防ぐ」(もちろんそれはロシアの大半の国民の幸福にも繋がる)という逡巡の余地がない課題に向けて世界がほぼ一致しており「現時点で情報の受け手が致命的に判断を誤るリスク」はほぼないはず。
そう言う意味で、大変残念ながら、「今この最悪の事態を迎えているタイミング」においては、専門家の方としては意図がよくわからない記事だと感じる。もし書くなら、少なくとも、具体的にウクライナに関するどの報道がプロパガンダで、我々の判断においてこの点においては注意が必要、という明確な指摘をするべきではないか。何度も言うが、いま、戦争の悲劇は起こっている真っ最中なのだから。
注目のコメント
一方のプロパガンダを鵜呑みにすべきではないので、両方のプロパガンダを聞くべき、と言うのは一見正しいようで、実際はどちらかのプロパガンダを信じるだけのことです。
プロパガンダは学問的な異説とは異ります。
客観視が正しいわけでも、中庸が優れているわけでもありません。
ましてや今は国の存亡をかけた戦時です。
正しかろうが間違っていようが、自国の立場を有利にできればその目標を達成できるのです。
例えば、ウクライナが可愛そう、ロシアは許せないと言っていた人が、侵略は許せないけどロシアの言い分も聞くべき、と考えを少し軌道修正したら、その時点でロシアのプロパガンダは目的を達したことになります。
正義と悪は常に相対的なものです。
自分自身の判断軸を明確にした上で、情報を取捨選択したいものですね。どんな場合でも客観的に物事を見る姿勢は重要だと思います。
もちろん、ロシアが民間施設を攻撃し、日々民間人の犠牲者が出ている状況は主権侵害であるとともに明らかな戦争犯罪行為であり、最大限の批判、制裁を受けるべきです。
一方、アメリカが9.11以降にアフガニスタンやイラクで行ったこと。特に化学兵器の存在をでっちあげて主権国家であるイラクに進攻し、9.11で亡くなった米国人よりはるかに多くの民間人を結果的に殺害したことも(フセインという指導者がいかに悪人であったとしても)許されるべきではありません。
今回のロシアが世界各国から批判や様々な制裁を受けているのであれば、アメリカのイラク進攻も相応の罰を受けるべきだったと思います。大山プロのご指摘のとおり、平時・有事を問わず、国家関係にはなんらかのプロパガンダが含まれます。Aが正しいからBは間違っているといった単純なものではありません。
世界のインテリジェンス機関は、OSINT業務で日々そのような情報の洪水に向き合っています。
第三者である我々個人がウクライナ情勢を他人事のように「entertain」する傾向があるからこそ、当事者は国際世論にプロパガンダを打つ余地を見つけることができるのです。
情報には「頭」に働きかけるものと「心」に働きかけるものがあり、プロパガンダで流される情報の大半は後者にあたります。ある街が攻撃を受けて、住民100人が死んだと言う事実がある場合、頭に働きかける情報は「住民100人が死んだ」で充分です。しかし実際には、そんなニュースの背後に破壊された建物や、怪我をした子供と、絶望している住民の絵が付け加えられます。その方が民衆に対するニュースのインプレッションが向上し、ビューが増大するからです。
フェイクニュースやプロパガンダの影響をできるだけ避けたいとすれば、これらが「心に働きかける」情報だということを理解しておくことが望まれます(一方で、インテリジェンスのプロにとっては、そのような絵の中に事実を発見することもあります)。
残念ながら、我々日本人の多くは、そのような情報整理を学ぶ機会もなく社会に出ているのが現状です。それ故、自分の専門外や不測の事態に、専門家を無批判に頼ろうとする傾向があります。専門家の言葉がメディアで流されると、メディアと専門家と言う2つの権威を信用して、人は無自覚的に情報受け入れます。そこにプロパガンダが入り込む余地があることをまず理解する必要があります。
残念ながら、我々日本人の多くは、そのような情報整理を学ぶ機会もなく社会に出ているのが現状です。それ故、自分の専門外や不測の事態に、専門家を頼ろうとする傾向があります。専門家の言葉がメディアで流されると、メディアと専門家と言う2つの権威を信用して、人は無自覚的に情報受け入れます。そこにプロパガンダが入り込む余地があることをまず理解する必要があります。