三菱商、農業生産「見える化」へ 自治体や流通業者とデータ共有
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多くの電脳化されている皆様にはびっくりな話なのですが
この記事にもあるように農家の農薬使用報告書はいまだに手書きFAXが基本です。手書きFAXを農協職員は転記などしてファイリングしています。
しかも野菜の品目ごとに農薬の用法は定められていますがそのマニュアル自体が膨大過ぎて、もはや読む気もしない代物としてでも紙であります。
そこをデジタル化、というかそもそもデータ送信できる状態にするだけで、今の日本の農業界では大仕事となっているという有様です。
大手がそこに参入ということでニュースになっていますが
現状、その農薬とうのマニュアルと記録をスマホアプリでできるようにして、2万人ユーザーまで伸ばしているのは伊藤彰一さんという30代東京は調布市の若手農家です。
彼は農業後継者で、システムエンジニアなのですが
現場のこの状況に怒って、なんと一人で農作業しながらアプリ開発し、ロゴは奥さんデザインという家内制手工業ぶりですが
無料配布をすることで現場の農家に強く支持され、いま各地農協での導入が始まっているところです。
アグリハブというアプリです。
大手が参入する前に彼のような挑戦があって、成果を出していることを多くの人に知ってもらいたいです。
https://www.agrihub-solution.com/こうしたデジタル化が遅れている領域は、ユーザーの行動を変えられるかが大切です。いかに素晴らしいツールを作っても、ユーザーが利用しなければ意味がないでしょう。デジタルマーケティングでも、明らかに活用すべき企業でも、分からない・苦手という心の壁があっては活用に至らないケースが多数あります。どのようにアプローチするのか、興味深いです。
データを活用して農業の生産性をあげたいと思っている方が、すぐにはじめられる環境を提供するということに意味があると思います。ただし、使ってもらいやすくするための情報やトレーニング、いわゆるカスタマーサクセスも含めて提供する必要があります。体力のある企業しかできない取り組みだと思うので、生産者に意義のある取り組みになるといいですね。