さきがけは手塚治虫さん 携帯端末回収事業中止から考える「都市鉱山」
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スマートフォンは家庭用電気電子機器の中でも希少金属の割合が多く、使用済みでも有価性の高い品目です。一昨年のNewsPicksの特集記事がわかりやすいと思います。https://newspicks.com/news/5243484/body/?ref=user_1549708
また、このプロジェクトも含め、回収の後中古端末としての販売もしばしば行われています。中古端末が出回れば新しく採掘される資源を減らすことができます。家庭で眠ったままにするよりも、積極的にリユース・リサイクルすることによって資源効率を上げることが望ましいと思います。
ほかにも携帯ショップで下取りしてもらうことによって割引が受けられる仕組みはありますし、フリマサイトで端末を売っても相当な金額になります。今回の実証への参加で貰える1000円よりも魅力的と見える引き換え方法は沢山あります。
このような中での今回の申し込み殺到は、回収場所とインセンティブ(クーポン)の使いどころがファミリーマートと身近であり、参加するのにメリットが見出しやすかったことから、家庭で眠っているスマートフォンを動かすのに効果があったものと推測します(これまでの電気電子機器の事例では、クーポンの使いどころが新製品や自社製品の購入に限られていたりすると、なかなか回収物が集まらなかったりしていました)。上記NewsPicks特集記事によると携帯電話を保有している理由は「何となく」が第一位であり、ここを崩していける可能性が感じられるニュースでした。
実証の結果を踏まえて、眠っている都市鉱山を、もっと効果的に気軽に回収できる仕組みが構築されるとよいですね。一般社団法人情報通信ネットワーク産業協会の報告によると、
令和2年度の本体の回収台数は、前年度実績から減少(約105万台、21%の減少)。
理由として、
・スマホの普及で、通信機器として使わなくなった端末を長期保管
・リユース向けの売却等の手段が一般化
・コロナの影響で回収拠点である携帯電話専売店の営業時間が短縮、来店数も減少
などの要因が挙げられています。
また、
「通信機器として利用中のもの以外に端末を保有している人の保有理由(複数回答)を見ると、「特に理由は無いが手放し難い」が23%、「コレクション、思い出として保存(端末に愛着がある)」が20%、「保存しておきたいデータ(写真、メール、コンテンツ等)があるが移行できなかったため」が18%と続きました。」と書いてあり、
コレクションや思い出として持ち続けている人がいるみたいです。こうなるとリサイクル難しいですね。
https://www.ciaj.or.jp/pressrelease2021/7043.html
将来的な買取価格の上昇を予想して、いまは「待ち」している人とかも、いそうですね。Docomoショップなんかでも無料回収&目の前で破壊してくれますよ。他のキャリア端末でも処理してくれますし、ただ持っていけば良いだけなので楽です。20年ぐらい前に初めて購入した端末から歴代全ての端末を処分してもらえました。