10ー12月期実質GDP成長率は年率プラス5.4% 2四半期ぶりのプラス成長
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注目のコメント
21年Q4に関し、米国では3%、中国では10%ほどコロナ直前(19年Q4)の水準を上回っており、ユーロ圏では概ねイーブンです。この点、日本も19年Q4の水準まで▲0.2%まで迫っていますが、日本にとってコロナ直前とは消費増税直前(19年Q3)でしょうから、ここと比較すると▲3%程度下振れています。この差は非常に大きく、あと1-2四半期で取り返せるかどうか分かりません。22年Q1の日本のGDPは(結局マンボー期間が半分近くになりそうなので)再びマイナスの公算もありますので厳しそうです。
過去に何度かコメントはしていますが、世界の景気循環が同一化する中でこれほどの差がつくのは「経済より命」路線の賜物であり、オミクロン、供給制約、資源高などは本質的な理由ではないと思います。結果として経済的な事情で犠牲になる人々の命を軽んじたということも付記しておきます。予想通り、個人消費が大幅に増加して高成長となりました。
プラス成長の8~9割はサービス消費の増加によるものです。
1~3月期は一転、サービス消費の大幅減少が確実視されます。
当面の景気は、政府による活動制限に翻弄されることになりそうです。注目はGDPデフレーターでしょう。
前期比年率で▲0.8%も下がっています。
国内で生み出される付加価値の単価を示すGDPデフレーターが上昇しないと良い物価上昇とは言えませんから、足元の物価上昇は完全に悪い物価上昇ということになりますね。