新型コロナ感染者数「近くピークになりそう」 西浦博さんが今伝えたい、良いニュースと悪いニュース
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注目のコメント
すでに報道されている情報以外の資料や考え方が記事中で提示されています。ご一読を強くお勧めします。記事からは、このような情報が出された上、現在の政策が決められているということを知ることができ、政策に根拠があるものか否かも推測できると思います。もとより、政府や地方政府には「このような基本的な資料があり、そのうえでこのような考え方から、このような政策を提示しています」という流れでの説明を希望します。
例えば、「新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード」から出されている資料には、
・報告日ベースの実効再生産数と同1日の変化率(東京、沖縄)(注:発症日ベースなら報告日の数日前になると思いますがその点は報告されていません)
・オミクロンのBA.1に対し、新たな亜系統のBA.2が置き換わる問題
・同デンマークでは1日あたりの感染者数のBA.2による爆発的再増加
等のごく直近の資料が含まれます。
これを読むと、
・東京でのピークアウトが示唆される
・(多数の外国と異なり)日本での急激な減少がみられないが、その理由は明確ではない
・規制撤廃後のデンマークでのBA.2株での爆発的感染者数増加を見た上での規制撤廃の是非
・高齢者の死亡抑制のためにワクチンの3回目接種が引き続き急がれる
などの多くの洞察を読者に与えると思います。
このような資料・データは、海外の情報公開が進んだ国では、政策決定に付随して出されていることが多いのですが、日本の場合、言論の自由が強いことと情報公開への消極性が併存している印象です。
アドバイザリーボードが政府に提示する学術情報を、政府の意向を受けない独立専門家(アドバイザリーボード)として定期的に公開してくれれば、国民にとっても大変有益な情報になり得ます。報道にも高い水準のデータを含めた感染症情報の提供を期待しています。
なお、記事中で西浦教授は「世代時間」をオミクロン株では2日に変更していることを言及しています。以前の情報は以下のコメント内で引用しています。
「『市中感染想定し対応を』オミクロン株感染力『推計4倍』―厚労省助言組織」(時事ドットコム 2021年12月17日)
https://newspicks.com/news/6470070?ref=user_1310166新規感染者数のピークはそろそろ来るかもしれないが、それはピークアウトを意味しない。高止まりしたり、沖縄のようにゆっくり減少していくと、検査や医療のひっ迫は続く。より問題なのは、減少しているのは20代などで、重症化リスクが高い高齢者が増えるのは、これから。したがって重症者や死亡者は、これからますます増える、とのこと。
これから、2回接種ワクチンの効果が一気に下がるであろう高齢者の感染者が増えると、入院する人、亡くなる比率は間違いなく上昇します。
引きが早かった南アフリカは、平均年齢30歳。65歳以上の高齢者など驚くほど少ないです。
同様に引きが早かったイギリスは平均年齢40歳、高齢者はそれなりにいますが、ブースター接種を打ちまくっていました。
対して日本は、平均年齢50歳!!そして、2回ワクチンの効果が下がり、ブースターが遅れています。
これが本当にネックです。
しかも、ファイザーが良い!モデルナは嫌!と言っている高齢者が多いとか。
そんなこと言っている場合ではないと思いますけど。
特に大家族で子供が同居している高齢者と、デイケアなどの介護施設がないと日常生活が送れない高齢者は気を付けて欲しいです。
前者は罹患リスク高く、後者は、罹患したら介護入院が必要になります。