海賊版サイトの漫画を提供、講談社など国内4社が米IT企業を提訴へ
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「漫画村」を苦労の末に摘発し、一段落かと思っていたら、とんでもない、状況はさらにどんどん悪化しているというのが現状です。被害額は1兆円を超えるという推計もあります。海賊版の恐ろしさは出版社の経営を直撃するといったレベルの話ではなく、文化全体、クリエーター全員を揺るがし、良質なコンテンツを生み出す土壌そのものを潰してしまうことです。摘発が難しいのは海外のサーバーが巧妙に使われているためです。出版社が団結して海外企業と闘うのは当然です。海外での訴訟は莫大なエネルギーとコストがかかりますが、効果は大きいと思います。また私たちユーザーも「コンテンツはタダ」という発想を乗り越えるべきです。「進撃の巨人」や「鬼滅の刃」を生み出す土壌を大切にしたいです。みんなが水やりをしないと枯れてしまいます。
この問題で、集英社の担当者と福井弁護士の講演がわかりやすいです。YouTubeで視聴できます。
https://youtu.be/Evud_FPj_dIこの4社とクラウドフレア社の間では、海賊版サイトへのサービス提供停止を求める仮処分申し立てが2019年にいったん和解していますが、和解条件が「海賊版サイトで著作権侵害があると裁判所が認めた場合は、CFがサービスを停止する」という内容でした。改めて損害賠償請求訴訟を起こすのは、何らか、この和解条件違反があったためと思われます。
https://shuppankoho.jp/doc/20200220.pdf
CF社は「著作権侵害に直接的に関与していない」とコメントしたと記事にありますが、上の和解条件を見ても、「直接関与しなくとも、違法行為に自社のサービスが使われていることを知りつつ何もしない」では不作為責任が問われる
というのが時代の流れだと思います。SNS上のヘイトスピーチ、フェイクニュースの問題も同根です。損害賠償金額が4億ドルじゃなく4億円?海賊版配信の本体ではなくても損害額からすると少ないなぁという印象。こうなった違法と知りつつ利用しているユーザー側を規制するとかしないと、日本の漫画文化のダメージはあまりにも深刻になっていきますね。ネット技術がこれだけ進歩しているのですから誰か画期的なアイデアを思いついてくれないかなぁ。