穴埋めするだけで論文を作れるWebフォーム 便利すぎて無情な現実を突きつけてくると話題に
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実際に使ってみました。
確かに、実際に論文作成に必要な情報を体系的によくまとめる形になっています。
これが自分ですらすらとできるようになることが、学部、修士、博士課程の高等教育の重要な目的の一つですね。
ネットで誰でも自由に知識が得られる今、大学不要論をしばしば耳にしますが、ネットの情報をどれだけかき集めても、よい論文は書けません。
知的な創造行為を行うためには、論文を書く技術を習得する必要があります。
(ポジショントーク✨)
件のWebフォームに、ざっと私の研究の情報を入れてみました:
1.題名 Title
心臓マイクロ流体臓器チップの開発
2.要旨 Abstract
2.1.目的(要点) Purpose -- main point
創薬および心臓病の病態解明に資する心臓チップモデルを確立すること。
2.2.方法(要点) Method -- main point
マイクロ流体チップ上で心臓を構成するヒト由来の細胞を培養し、薬物を投与してその効果を検証した。
2.3.結果(要点) Results -- main point
分化誘導プロトコールにより、マイクロ流体チップ上で自発的に収縮する心筋組織を確認した。 この心筋組織は、ノルアドレナリン投与により収縮性の増強を示した。
2.4.結論(要点) Conclusions -- main point
マイクロ流体チップを用いた心臓臓器モデルの確立に成功した。
2.5.推奨事項(要点) Recommendations -- main point
このモデルを用いて様々な薬物効果を検証し、心臓病の治療薬開発に役立てたい。
3.序論 Introduction
3.1.研究テーマ Research Theme
心臓マイクロ流体臓器チップの開発
3.2.研究の意義・必要性・重要性 Need / Importance of research theme
実験動物から得られた薬物の有効性のデータは、必ずしもヒトに外挿できない。 また、薬物作用の検証に動物を用いるのは非倫理的である。
3.3.既存研究の内容 Conventional research details
腎臓や肺の臓器チップモデルが比較的よく研究されているのに対し、ヒト心臓チップの例は少ない。
3.4.既存で研究は解明されていない点
...
注目のコメント
論文には研究方法によって一定の型があるので、骨組み作成の支援にはなると思いますが、肉付けは残ります。
本文中でも「研究で何をしたらいいのか分からなくなったときの点検用に使うのが、このシートの正しい使い方」と書かれているように、このフォームで論文ができあがるわけではないことには注意が必要です。ある研究室では、卒論代行に頼むのが普通で、自分は倫理的に嫌なんだけど頼まないと卒業できないから悩んでる、っていう話もあるとか。自分で書いたら質の低い論文しか書けないんだけど、教授はそれを知らないから代行基準で判断してしまうそう。
卒論の相談に乗ったら「ゼミの半数が卒論代行に頼んでいるから自分で書いても卒業させてくれないけど、代行に頼むのは嫌だ。」と言われた。
https://togetter.com/li/1832558どこの研究室でもあるんじゃないですか、こういうテンプレート 、センセイは同じ事を何度も言わなくてすむので (ワタシもありますよ、20年前位に作ったのが) また、 工学ではあまり聞きませんが、生物科学系のジャーナルではありますねぇ、これに近い詳細の要件指定が もう一歩進めて、分野ごとの標準メタデータ決めて全ての論文で使えば、文献調査の章の下書きぐらいならが自動化できますねぇ、今のAIなら