FRBの金融正常化で市場に漂うオーバーキル懸念

コメント

注目のコメント

• 唐鎌 大輔

  株式会社みずほ銀行 チーフマーケット・エコノミスト

  ・2022年01月25日

  目まぐるしくテーマが変わってきたFRBの正常化プロセスですが、そろそろ織り込むべきテーマも乏しくなってきている印象もあります。最後のテーマは中立金利、つまりは利上げの終点になりましょう。2.00％近傍なのか、2.50％なのか。市場とドットチャートの間で若干の乖離が見られますが、いずれにせよそれが10年利回りの終点を決める論点でもあるため、為替見通し上も極めて肝要な論点となります。
  
  現状、イールドは（まだテーパリング最中にもかかわらず）相当程度潰れてきており、2年・3年も正常化を続けるのは厳しいという予感も漂います。