「売らない百貨店」日本へ 米ショーフィールズ今夏参入
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現在の「お店」で気が引けるのは、結局試すことだったりする。
試着したら、試飲したら、興味があるようにしていたら、じっくり見ていたら、、、買わなきゃいけない。購入出来る層でなくてはならない。
意識的でも無意識的にでもそう思っている人は多いと思う。
私は一般の中ではかなり試してから買う方だと思うが、試着なんかは店員さんが試着室の外からどうですかと聞いてくるわけだ。
服が入らなかった場合はさておき、リサーチした上で来店し、一気に複数点試着するので少なくとも1着はまあまあ悩む対象が出てくる。
そのときに友人や店員さんがいたら、1人では買わなかったものも買う場合がある。
他にも、高級店等はそもそも入りづらい。社会に出たばかりの私からすると、高級店のことを知っていないと入れない気すらする。
そんな場所でお試しができて、店員さんから知識を得てもいいのだとしたら、未来の顧客になるだろう。
元々試すこと前提であれば、試したいものはたくさんある。
自分に合わないかもしれない服、メガネ、気になるけど苦手だったら困る食べ物、簡単には手が届かないが気になる商品。
基本服と食べ物ばかりで恐縮だがそんな具合だ。
試すことは自分の可能性を広げることにもなる。
試す前提、素晴らしい。
せっかく行ったのに、在庫がないといった状況も回避できるようになるのではないだろうか。
注目のコメント
消費者にとってはお試し体験会場。メーカーにとってはECの窓口でありマーケティングの場であり、消費者と直接触れ合える貴重な場。
実はマーケティングもお買い物していただく以上に情報が取れる可能性がある。
ショーフィールズにとってはテナントビジネスであり、ブランドをミックスしたマーケティングのフィールド。調査とそのアウトプットが問われますね。
実はこれ、オンラインのプラットフォームがリアルに形を変えた物ですよね。となると、この店舗に継続して足を運んでもらうためには、集めたデータやマーケティング情報をどうこの店舗および各ブランドの顧客体験に還元するかが鍵。
単なるショールームだと意味がないですね。動向楽しみです。売らない百貨店といって、では何がカスタマーにとっての価値なんだろうか?
売り込まれなくて済むから気が楽?
いわゆる展示会場の集合体ということか?
まあそれはそうかもしれないし、話題作りにはなるだろうけど、じゃあそこに何度も行きたくなるのかな?という疑問が残る。
結局、普段は店舗を持たないD2Cの商品を誘致するなど、結局は目利きされた「品揃え」が価値にならないといけないのではないかな。
となると本質的には百貨店がいまやってることと変わらなくて、大切なことはやはり、汗かいて店づくりしないといけないってことなのかな、って思ったんだけど、どうなんだろうか。ショーフィールズが日本参入とは、楽しみです。NYのノーホーに出店していますが、ソーホーエリアの隣で、この辺りはアーティスティックで新しいもの好きなニューヨーカーが多いので、アートギャラリー感覚のショーフィールズが受けるのは、想像できます。
日本では、アートギャラリー的と言えば、Dover Streetは銀座で展開していますが、その場で購入できますし、Gucciのようなメジャーもしくはエッジの効いたハイエンドブランドの展開ですので、購買金額が高額でビジネスとしても成り立ちます。
さらに、アメリカ人はオンライン購入へのハードルが、日本人よりかなり低いので、ビジネスモデルとして成り立ちますが、日本でどのように成功させるかは、色々工夫が必要でしょうね。
サイト自体の作りも、shop by missionといって、「アニマルクルエルティーフリー(動物実験していない商品)」や「ヴィーガン」など、ミッション別のメニューもあったり、Z世代が興味がありそうなサイト作りにもなっています。日本人がどのように反応するか、参入後楽しみです。