【読書】沈黙のミーティングを打開する「問いかけ」の技術
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重い沈黙の集団の場合、よく使う手の一つは、ミーティングの最初に「このミーティングをどんな場にしたいか?」という問いをし、各自ポストイットに書いてもらいます。そうすると、どんなに沈黙集団であっても、「自由に言えるミーティングにしたい」や「前に進むディスカッションの時間」などなど、心の内を明かしてくれます。
そして、その内容をお互いに共有し、ポストイットを見える場所に貼っておきます。ミーティング中、もしくは初めから沈黙の壁が現れたら、「あれ? 皆さんが求めている時間は、これでは?今どんな状態?何が起きている?」と、ポストイットを指すと、重い空気の場を変える大きなきっかけになり、発言するようになります。
さらに、一人ひとりの意見を否定せずに共感することも大事。どう考えても変な意見だったとしても、「なるほど、そういう視点もあるんですね。」というように、同意はしていないが、意見を認識したという共感の繋ぎ言葉は、より活発な意見を促します。
ミーティングで大切なのは「共感力」と、時には場を反映し、時には場を切り替える問いですね。つまり、「場を制する」ということを意識すれば、効果的なミーティングになります。沈黙のミーティングにおいてもう一つ大切なことは、沈黙の時間を許容するということではないかと思う。
言葉が常に飛び交ってないといけないとなると、思考が深まっていないことまで無理矢理引っ張り出すことにもなる。
人それぞれの思考にかかる時間は異なる。それを許容し、本来の議論ができる状態にすることも、とても重要なことだ。場を盛り上げる問いかけには、場にリズムを作ることが大切ですね。このレポートでは「問いかけの作法③投げかける」のプッシュとプルの使い分けに相当するでしょうか。
特に問いかけて、相手の回答にうなずくことが大切。それは共感にも通じます。うなずきのリズムが、場のリズムを作ります。
先日NHKの「ためしてガッテン」でリズムの効用を取り上げていましたが、驚きの連続でした。モデレーターが場のリズムを作ることができれば、参加者の脳がリラックスして活性化し、いろいろな意見が出てくることでしょう。