2022年注目の「Web3」「FinOps」「デジタルID」とは? フィンテック予測
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ここ2年のコロナ禍で加速度的に進んだ金融業界のデジタル化(敢えてデジタル化と表現します)。DXに向けた3ステップであるDigitization(情報のデジタル化)からDigitalization(業務のデジタル化)のフェーズを経て、いよいよ2022年はDigital Transformation(ビジネス変革)の動きが増えてきそうです。
金融は情報産業でもあるので、データをどう利活用するか、そしてそれらをどうデジタルで繋げていくか(コネクティビティ)がポイントに。
そういった意味で、個人向けでは「ハイパーパーソナライゼーション」の仕組みや「デジタルID」、法人向けでは「FinOps」や「Defi/Web3.0」に注目しながら、何からやろうか考えています。デジタルIDのあり方に関する目線合わせが進めば、
社会経済の中に金融が本当の意味で溶け込む新しい
時代が到来する可能性があります。
社会経済のデジタル化を加速しようと言う政策目標
を掲げる日本にとって、正念場がやって来ます。
これまで、日本はマイナンバー(デジタルID)を「無力
だから安心」だとして国民に受け入れてもらうという
アプローチをとって来たように見えます。
本来は、利便性を訴求すべきですが、それが国民の間で
「政府による監視・管理の強化などの懸念」を産んでしまうことを過度に恐れ、国はそれをして来ませんでした。
結果としてデジタルIDのメリットが曖昧となり、その普及が遅れるという悪循環が生まれています。
昨年からようやくその方向が軌道修正され、健康保健証とマイナンバーカードの一体化や、コロナワクチン接種済証のスマホアプリでの発行などが始まりました。
金融の分野でも、顧客体験の劇的な向上や、高度な本人確認プロセス導入によるて口座乗っ取り詐欺や盗難の防止などを含めたメリットが認識されるようになれば、デジタルIDを取り巻く環境が一気に改善される可能性があります。
そして、その変化は、新しい金融の地平を切り拓く大きな推進力になるはずです。今年注目すべき技術のまとめ。
『2022年のフィンテックトレンド、「ハイパーパーソナライゼーション」「新世代コアバンキング」「グリーン×フィンテック」「FinOps(Financial Operations)のDX」「金融機関とテック大手の提携」「デジタルIDの普及」「DeFi(分散型金融)/Web3」』
プライバシーポリシーとの兼ね合いは念頭に置かれながらも、絶対に安全なパーソナライゼーションの考え方は広まっていきそう。一方でそうしたパーソナライズ/レコメンデーションから離れていく潮流もある。
技術はより進化して便利になる事は2022年で更に加速する。他方で人間観がより重要視され、干渉されず自ら気持ち晴れやかに過ごす社会を求める姿、SNSなどとは異なる自己否定に苛まれない繋がりを求める事などは更に広まっていきそう。