コロナで「脱プラ」減速 食品デリバリー容器が急増
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そもそも使い捨てプラがコロナ防止に効果があるのか、という点がきちんと議論されないまま、安易に使い捨て=衛生的という理解がされているような気もします。
例えばイギリス政府はコロナ禍での買い物について「コロナウイルス(COVID-19)が食品および食品包装に二次汚染するリスクは非常に低い」とし、適切な理解に基づいた買い物のあり方を呼びかけています✳︎。
ただでさえ海洋への排プラが多いアジア諸国で中間層の拡大に伴うプラ消費拡大が見込まれる中、コロナ禍でリサイクル品ではないバージンプラスチックの需要が伸びており、石油・ガス業界はバージン原料の素材生産に追加的投資をしているようです。
コロナ対策が石油ビジネスの隠れ蓑にならないよう、科学的根拠に基づく消費者教育を進めていく必要があると思います。
✳︎https://www.gov.uk/government/publications/guidance-for-consumers-on-coronavirus-covid-19-and-food/guidance-for-consumers-on-coronavirus-covid-19-and-food#food-hygiene-when-shoppingプラスチックは安い・軽い・成形しやすいという特性によって、感染症対策に幅広く使われることとなりました。
コロナ下で個包装ニーズが拡大する中で、環境負荷が低く品質の良い日本製のフィルムが世界で評価されているという話題もありました。
脱プラスチックの動きは止まらないといえど、プラスチックの特性を活かした利用、例えば衛生用途や医療用途は最後まで残ると言われています。
一方で必要だからといって、不適切な取扱いをすれば、結局は巡り巡って私たちの生活が脅かされることになります。利便性と環境面のバランスのため、まずは生産者や利用事業者が、プラスチック商品を世の中に送り出す前に今一度、製造→使用→回収→リサイクル/廃棄の一連の流れがどのように進んでいくのかをイメージしたうえで、環境負荷が最小になるようコーディネートしていく必要があります。例えば、この記事に記載のあるような、代替素材の活用や使用済み製品の回収リサイクルルートの構築などがこれにあたります。コロナの影響でプラスチック容器の使用量が増えているのは、世界的な傾向かと思います。
脱プラのためには、社会的な情勢に左右されないよう、素材から変えていく必要があります。