「しがらみ無視してアクセル踏んで」 ガバナンス改革引っ張った前金融庁長官の狙い
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「コーポレートガバナンス改革は、企業を萎縮させ停滞させるものでなく、ブレーキを機能させることで思い切ってアクセルを踏み経営リスクをとるためのもの」。金融庁でガバナンス改革を引っ張ってきた氷見野良三さんのインタビュー。
前金融庁長官の氷見野さんのインタビュー、これはコーポレートガバナンスの本質を考えるうえでもとても参考になります。経済界の一部からはガバナンス・コードに批判的な声も聞こえますが、氷見野さんがコメントされているとおり「経営リスクをとるためのコンプライアンスであり、リスク管理であり、ガバナンスだ、と思う」、また、最後にあります「ガバナンスの仕組みは道具であり、手段であり、それをどう使っていくか、使いこなしていくかが大事ではないか」に集約されていると思います。持続的な成長に向けてのツールですから、各企業が自社の成長ステージや企業文化に照らして、いかにポジティブに活用するかということかと。
コーポレートガバナンスを金融庁内で議論したときに、2006年に金融庁が公表していた内部統制の基準や実施基準もそれに合わせて直して欲しかったね。
実施基準に記載がある全社的な内部統制の例示は、どう見てもコーポレートガバナンスの領域に踏み込んでます。コーポレートガバナンスの領域を、内部統制として経営者評価させたり、外部監査人に監査させるのは、上手くいく訳ありません。
だからJ-SOXは形骸化していると言われてしまうんですよ。