国内スタートアップの調達額は8000億円超え、投資家と振り返る2021年投資トレンド
コメント
注目のコメント
日本のベンチャー業界も最近、急速に国際化が進んでいる
ことがよく分かる記事で大変勉強になった
①直近の国内VCファンド組成に占める海外機関投資家の
割合は25%に伸びてきた(VCファンド側)
②‘20年〜’21年Q3に日本ベンチャーに投資した海外VC
は推計45社(ベンチャー側)
①に関し、海外売上比率が既に高い東証上場企業の海外
投資家比率が30%程度であると考えると、(海外展開
のない会社も多い)未上場ベンチャーで25%の海外機関
投資家比率は実はかなり善戦なのではと感じました
※ ちなみに、海外上場/海外展開志向のより強い中国
ベンチャー業界において、USD投資の割合はここ数年
ずっと安定して30-40%程度
また、②に関して個人的に興味あるのは、純投資でなく
海外投資家としての付加価値を投資先にしっかりつけて
いる海外VCがどれだけいるだろうか、ということ
(日系投資家としてささやかながら海外投資をしている
身からすると、逆にうまい例があれば学びたい)
中国VCによる対日投資で言うと、以下あたりは中国
アングルの付加価値を訴求しての投資と理解しています
・CDH/Belle(百麗)連合 → バロックジャパン
-PE/VC投資家のCDHが、過去投資先でもある中国
最大の靴流通チェーンBelleと連携し、同社中国事業
を支援、東証上場へ(中国事業自体の成否はあまり
把握していませんが)
・Legend Capital → C-Channel / Anycolorいちから
-中国のチャネル/マーケティングパートナーとの連携
支援や、中国事情に関する幹部採用などを支援2021年の国内スタートアップ調達トレンドのまとめ。日本の調達額の状況としては「8000億円を超えることはほぼ確実でいかに9000億円に近づくか」という規模感であり、その中でも今年目立ったのが「海外VC」「クロスオーバー投資家」「海外PE」の参戦とのこと。
いろいろなスタートアップの調達リリースを見ていたり、直接お話を伺っていても「二桁億円規模の調達が(以前と比べても)かなり増えてきた」「海外投資家を筆頭に投資家のバラエティも広がった」印象があります。
2021年の第3四半期は国内スタートアップの調達額が約2400億円ということで、このペースが続けば近いうちに年間で1兆円を超えてくるのかも...? 来年以降の動向が気になるところです。・グローバルにおける大きな流れとして挙げるのが「クロスオーバー投資家(上場企業と未上場企業双方を対象にする投資家)の台頭」と「他国への投資の増加」
・国内VCファンドのLPは全体の4割ほどを年金基金と海外投資家が占めるように
・海外投資家参戦の背景には、英語で情報発信できる経営陣やCFOの増加と日本マーケットの評価向上が背景にある