なぜ国産手術ロボットは「勝てない」のか? これから残る病院、消える病院
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この記事は面白い。
こういう現場の声をIntuitive Surgicalはきちんと拾えているんだろうな、早くから。Intuitive Surgicalに勝つのはなかなか難しいのではないか。
手術ロボットの普及が米国で進むのは入院費用がめちゃめちゃ高いから。早く退院するためには開腹しないで済む手術ロボットは不可欠。日本の場合、上がり続ける医療費コストをどれくらい下げようとするか、という視点が生まれるかだろう。個人負担が増えれば、おのずからそういう議論は出てくるように思う。
(以下抜粋)
3D画像を手がかりに手術を行うダビンチにはない“触感”という新たな機能に期待が高まる。しかし、渡邊氏は「触感は不可欠ではない」という。
「触覚をキャッチするタクタイルセンサーについては、15年ほど前、開発当初のダビンチでも検証が行われました。センサーをつけたグループとつけないグループを比較したところ、3カ月後にはセンサー無しのグループの方が、手術がうまくなったという結果が出ています。
私も実際にダビンチで手術をするようになってその理由を体で分かったのですが、はじめは圧力の具合が分からないから、組織が潰れてしまうんじゃないかと怖いのです。でもだんだん感覚がつかめてくると、触感がない分、3Dで見た視覚と動きがワープしたような、視覚を触覚におきかえるいわゆる“共感覚”でフィードバックできるようになってきます。
そのおかげでロボットを使わない通常の開胸手術をしたときに、こんなに簡単にできる!と手術の精度が上がりました。触感がなくても手術できるようになることは、外科医の成長のためにも必要なのではないかとすら感じています」(渡邊氏)ボタンを押すだけで手術が行われるようになるかということについて。『方向としてはそうした未来に向かっていくのだと思います。人間が発想していることはいつか実現できます(渡邊氏)』
ロボットによる手術は凄い可能性を感じます。執刀医の技術差を解消し、再現性が高く、ハイクオリティの手術が行われる。
患者にとっては安心材料になると思う。
ただ、患者側がロボット手術を希望するかはまた別の話だとも思う。ロボットの質よりも、ロボットを扱う医師のネームバリューを大事にする人も多いだろう。