張りぼての脱炭素取引 CO2削減量クレジット過大発行
日本経済新聞
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注目のコメント
今年のCOP期間中には各国の排出量の算出が実態を反映していないと指摘するワシントンポストによる調査報道が大きな話題になりました。
https://www.washingtonpost.com/climate-environment/2021/11/07/invisible-methodology-measuring-emissions-gap/
衛星写真などオープンデータを用いた気候分野の調査報道はこれから質量とも高まっていくとみています。認証機関は取引によるクレジット認証で手数料収入を得ているので、自社独自ではついつい甘くなってしまう構造に。第三者機関による独立したチェック体制が健全なこういう市場づくりには欠かせない
ベースラインの引き方次第で、大きく数字は変わる森林系クレジット。この記事としては、厳格な基準が必要という論調で終わっているが、森林系の取り組みに、会社の目標を達成するための「CO2量」を求めることに少々無理があるのでは。
森の役割はCO2吸収以外にもあるし、企業価値を高めるポテンシャルもある。量の議論で厳格性の議論に行き着く前に、実質的に企業価値を高めるストーリーが作れる、質の高いクレジットが普及するとよいのではと思う。