アップル創業者ジョブズが「営業出身の社長はつまらない」と切り捨てた理由
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営業畑、開発畑どちらの方が社長に相応しいか。日本国内では営業経験者の社長が多く、そのような考えが染み付いている。しかし、ジョブは「ある分野で独占してしまうと、自然と営業力に頼ってしまう」と述べる。結果的に製品の質の重要性が下がり、営業に注力すべきだという錯覚に陥ってしまう。
営業と開発の両者を経験することがベストであるが、過去の経営者陣を見る限り、その可能性は低い。自社が成長段階にあるのであれば、営業に強い経営者を置くべきである。ただしある程度成長しきっている段階で、開発に強い経営者を置き、より一層製品の質を高めていくべきである。
注目のコメント
営業出身だからだめなのではなく、「市場にない新しい価値」を作り出す発想がない社長はつまらない、と理解すべきでしょう。私がモルガン・スタンレーで新しい金融商品の開発の責任者をしていた時も、日々営業部門との喧嘩をしていて、結果押し切って正解だという場合が、実は多々あり、新しい金融商品が売れるようになれば、営業部門はついて来てくれました。「売れているもの」ではなく「売れるもの」(人々が潜在的に求めているもの)を作ることこそが企業の価値の源泉であり、これは政府の政策も同じ。(=足元で求められているお金を配るだけでなく、社会や経済の新しい仕組みを作ること)
人の話を聞くだけでなく、自分の頭でで考えて、考えを形にして、人に伝えて、納得してもらう力が、経営者にも政治家にも必要だと、改めて思います。営業、開発、とはなんだろうか?
記事に、ソニー盛田氏が開発部門、エンジニア出身の経営者として出ているが、個人的にはそれは井深氏だと思う。
営業であっても開発であっても、ユーザーの喜びやペインの解消を体感して、社内外に伝えられるか、だと思っている。トップとして発信するから、そこに希望があり、牽引されていく。
一方で、それを実現させるためには経済性が必要。経済性の成立には、組織構築やオペレーションが必要。良い製品、良い技術、良い営業、どこかの「良い」だけにフォーカスをしたり、もしくはそこを経営チームとして両立できなければ、上手くいかない。
再度ソニーに戻ると、ソニーをターンアラウンドした平井氏はエンジニアではなかったが、トップとして商品への愛情や希望をけん引した。
是非、下記記事なども合わせて見ていただきたい。
平井一夫×麻倉怜士インタビュー総集編--ものづくり復活へと導いた商品愛とわがまま(第1回)
https://newspicks.com/news/3863292
平井一夫×麻倉怜士インタビュー総集編--ものづくり復活へと導いた商品愛とわがまま(第2回)
https://newspicks.com/news/3865020
「エレキのソニー」との決別 平井前社長、OBと距離
https://newspicks.com/news/6013950
託されたソニー再建 平井前社長が探し続けた言葉
https://newspicks.com/news/6016583Googleにいたときの話・・・
リーマンショック後に収益を飛躍的に伸ばした立役者がニケッシュ・アローラ。営業のトップで大きな影響力を持っていた。でも「彼がCEOねなったら、エンジニアは皆んな辞めるだろうな」と言うのが社内の異口同音だった。彼自身がグーグルでCEOを望んだかどうかはわからないけどね。
グーグルで営業トップがCEOになったら、株価どこまで下がるかな(笑)