【読書】あの大企業もド派手に「失敗」していた
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今週の10分読書はアマゾンや任天堂などの大企業の失敗についてです。
「WiiU聞いたことあったな」、「ユニクロが野菜事業を行っていたんだ」と新鮮な目で読みました。重要なのは、失敗から何を学ぶかであり、任天堂もWiiUの経験からニンテンドースイッチの開発の際にはサードパーティが参加したくなるような環境を整えたみたいです。
本書ではチャレンジと失敗が表裏一体であることを教えてくれます。Amazonのモバイルのように、メインビジネスとは全く違う、新たな業態のビジネス参入は、リスクが非常に高く、かなり綿密なプランがあっても、成功率は決して高くないものですね。
以前、私が勤めていた米国企業も、過去に他ブランドを買収しましたが、上手くいかず手放した過去があります。当時のCEOは、「他社を買収して成長させる労力より、メインビジネスを成長させることに専念した方が得策だと、改めて気づいた」と語っていました。つまり餅は餅屋だということ。
同時に、失敗なくして成長はないわけで、「失敗は、成長のビタミン剤」です。ただし、企業単位の失敗となると、損失の額が凄いので、事例にあるような大企業で、メインビジネスが上手くいっており、キャッシュフロー的に失敗しても立ち直れるという試算の上、リスクテイクということでしょう。
当時勤めていた米国企業は、15年以上経ったのち、他社を数社買収して、ビジネスを拡げました。失敗があるからこそ、次のチャンスをどう活かせるかが見えてくる。個人の仕事と一緒ですね。とんでもない失敗だとしても、大切なのは、その失敗からどう学び、次に生かすかが大事だと痛感します。本当に学びばかりのこの記事に感謝しつつ、このような顔ぶれの偉大な経営者たちにも、狙い通りの未来を創るのは本当に難しいんだなとあらためて実感しました。
あとで振り返って採点すれば色々と見えるのでしょうが、スポーツに例えるとコート上で戦う当事者の選手たちと、コート外から試合を見る立場とでは全く違うという感じでしょうか。
新規事業も外部の視点を入れる事で成功確率が上がるともいいます。コートの内外からの視点を持ってコトにあたるということかなとも思え、ぜひ自分たちの未来に活かしたいと思います。