米、北京五輪「外交的ボイコット」発表 新疆での人権問題理由に
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開催国の人権問題を理由にオリンピックを国がボイコットすることに対しては、僕は見識が浅いため、その是非は判断がつきません。
一方、人権侵害そのものは絶対に認められるものではありません。そして、それに対して他国が強く意見を表明することは、人権侵害を受ける人にとって、また人類の未来にとっても大切なことだと思います。
しかし、以下の言葉にはいささか違和感を覚えてしまいました。
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「バイデン大統領は(中国の)習(近平)国家主席に『人権のために立ち上がるのは米国人のDNAだ』と伝えた。
いくら比喩とは言え、DNAという言葉が英語でどれだけ頻繁に、特にアメリカでどのような比喩として使われているかは存じ上げませんが、DNAはそもそも生物学的な言葉であり、そこの違いを強調してしまうことは、(習国家主席にたいしてそう述べているとはいえ)中国とアメリカの分断をセンシティブな形で煽るもののように聞こえてしまいました。
特にそこで暮らす人々の人種が異なる2国間において、(人種差別的な意図がないにせよ)アメリカ合衆国大統領には使っていただきたくない表現でした。
今回のボイコット騒動の超局所的な指摘になってしまいましたが、、
注目のコメント
かつて1980年のモスクワ・オリンピック、1984年のロサンゼルス・オリンピックは、いずれも多くの国がボイコットして、冷戦中に世界各国が東西どちらの陣営に属しているのかを明確にする踏み絵になりました。
なお、中国はモスクワには不参加、ロサンゼルスには参加したことで、ソ連と手を切り、米国に接近していることを明確にしました。
今回は「外交ボイコット」なので、そこまでインパクトが大きいわけではありません。それでも、ある程度の踏み絵の意味はあります。
米国の外交ボイコットに続きそうなのは、確実なところでは、カナダとリトアニアです。EUは、意見が割れるでしょう。EUが外交ボイコットしなくても、英国は米国に同調するかもしれません。
日本は、他の国を見てから決めるでしょう。中国は先手を打って、「選手が参加することが大事で、オリンピックに政治家が来る来ないは意味がない」と、先月から報じている。米中オンライン首脳会談の直前には、習近平主席は、バイデン大統領を北京五輪に招待するとも報じられていたので、本当は怒り心頭だろうが、最近では「そもそも呼んでいない」とメンツを保とうとしている。さて、北京五輪の話はこれで終わりではない。プーチン大統領は五輪出席を発表している。更に韓国は北京五輪に北朝鮮の金正恩を呼びこみたい思惑もあるだろう。北京五輪は、かなり政治色の高いイベントになりそうだ。日本政府の判断と、その説明が注目される。
外交ボイコットなので政府関係者のみ不参加。選手は派遣されます。
端的に言えば「政治的意志を明確にしつつ、競技ではメダルを獲りまくる」というのがアメリカが描く戦略です。
こうなると中国にとっては屈辱。そうならぬように競技サイドへ結果を求める度合いが強まるでしょう。いずれにしても、両国選手達への重圧が増しますね。