話題の金属有機構造体(MOF)とは何か?使い勝手良すぎるからこその問題と素材ベンチャーの壁
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注目のコメント
大化けする可能性のあるMOF、それでもコストの壁は高いです。
それを乗り越えるための道筋を描けても、資金が尽きれば断念せざるを得なくなります。
将来性のある技術なので、ノーベル賞候補ともなっている北川教授の技術を商用化できるように、政府も支援することも必要ではないでしょうか?
半導体不足からtsmc誘致に5000億円の支援を決めた政府ですが、MOFというせっかくの素材を育てることも考えて欲しいものです。
小さなベンチャーの足元を見るような大企業がMOFを育てられるとはとても思えないのは、記事にあるようにコストの壁が高いからです。これでは民間企業は及び腰にならざるを得ません。
政治家に目利きがいればいいんですが。
ヤギー教授は砂漠で水を得るMOFを開発しています。
また英国MOFテクノロジーズは野菜を長期間鮮度を保つ装置として世界で初めて商用化しています。
◎ ヤギー教授
太陽光だけで大気中の水を収集できる、画期的なデバイスが誕生
https://www.newsweekjapan.jp/amp/stories/world/2017/04/post-7442.php?page=1
◎MOFテクノロジーズ
【びっくりサイエンス】野菜の鮮度を何カ月も保つ! 日本人が開発したノーベル賞級の「多孔性金属錯体」 世界が注目する驚きの性質とは
https://www.sankei.com/article/20170826-DLKA7HAB7RMQLA7UPJDMCHGQKM/今年、京大北川先生がノーベル化学賞の有力候補に上がっていたくらい注目されている技術MOF/PCP。根本の技術からグローバルのスタートアップ動向まで非常にわかりやすくて面白い内容でした。
新素材の量産体制構築は素材ベンチャー・ビジネスの共通する課題ですが、MOFの場合は何でも作れてしまい用途を特定出来ないジレンマが有るというのは面白い。
記事で言及されているように既存素材に少量添加して機能を向上させるのは1つの方向性として考えられますね。シリコン粉末のSila Nanoも同じ発想で自ら製造しない点も同様。
素材の組み合わせが自由に出来るからこそ何をどれたけ作るかは、技術だけでなくビジネスとして高度な出口戦略が求められますね。