世界48の国と地域で11月26日(金)から一斉にFacebookやInstagramなどのSNSアカウントからサインアウトします
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私が在籍していた当時からこの話はありました。「世の中の社会課題に対して声を上げて小さな変化を起こし、少しでも世の中をハッピーにする」「利益と倫理で迷うことはない、なぜなら私たちは必ず倫理を取るから」これがLUSHの一貫したポリシー。まさに「パーパス(存在意義)経営」です。
ビジネスを通じて世の中に影響を与えたい、変えたいと本気で思っている。決してプロモーションやブランディングではなく、それこそが自分たちの存在意義・価値である。もちろんこのフィロソフィーでビジネスを続けていくことは簡単ではありませんが、いつまでもLUSHはLUSHらしく、その存在意義を貫いて欲しいと思います。企業にはミッションがあり、最近はそれを、(正確にではなく乱暴にいうと)CSR的観点と併せてパーパスと言い、つまり、自分達が企業市民としてどのように善良な信条(反対意見もあって良いと言う上で)を持っているかをコーポレートブランド戦略や商品ブランド戦略として打ち出すことが大事であると考えられていることが増えて来た。
このような打ち出しが可能になっているのは、サステナビリティが重視される中で企業は右肩上がりの成長だけが唯一絶対に価値観ではないことが認められて来た背景があるとはいえ、売上に多大なマイナスを来す施策は当然できない。
ラッシュがここまでのSNS撤退を行えるのは、SNS、つまりは大手のアーンドメディアが販売に寄与している割合が相対的に大きくはないと判断しているからだろう。オウンドメディアへの言及もあるが、何より実店舗がある、リアル接点を一定以上重視するモデルだから踏み込めた対応とも言えるのではないだろうか。主語も述語もない、通常ならデスクを通らない見出しは、あえて、えっ? 何? と、その先をクリックさせるためか?
たしかに、LUCKと聞いても日本の読者はピンとこない。でもサインアウトはあってもよかったのでは?
さて本題だが、広告主側のこうした動きは歓迎だが、では、オールドメディアにもはや期待できないなか、代わりの広告媒体、SNSは?
この声明も一種のブランディング効果を狙ったものだとは思うが、この先のマーケティング戦略は?
独占状態では自浄作用が働かないであろうことは、なんの分野でも同じだ。