【ゴーン独白】テスラ、トヨタ、GM。私が見た歴史と未来
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注目のコメント
ちょっとだけ出演しました。
今、日産の人たちに取材をしていると、割と皆さんボロカスにゴーンさんのことを言われます。
数字至上主義にひた走り、誰の異論も寄せ付けず、魅力のないクルマばかりが作られていった…。といったものです。
サプライヤーとの関係なども含めて、今ある日産の構造的な問題はすべてゴーンが作った、と言わんばかりの人も多いです。
ただ、危機に強いリーダーだったのも事実。「ゴーン前」の日産だって、決して成功していたわけではありません。
そのへんはフェアな評価が必要で、NPの特集でも掘り下げていますのでご覧にいただきたいです。
https://newspicks.com/news/4995678/body/
【20年史】日産の「有言実行度」を、中期計画で振り返る
さて、僕がこの動画で特に面白いと思ったのは「2000年代の時点(要は、パリ協定の前)でEVが来ると言っていたのは私とイーロンだけだ!」というゴーンさんの主張。
色々意見はあると思われますが、少なくても世界で初めてEVを量産したのが日産なのは事実。先見の明があったと言えるのではないでしょうか。
その一方で、日産「リーフ」は世界基準にはならなかった。後発で技術的に大幅に遅れていたはずのテスラは遥か彼方に行っってしまいました。
特に初期のゴーンさんは、間違いなく危機を救った経営者だった。先見の明もあったのかもしれない。ただし、イーロン・マスクが持つような壮大な世界観や果てしないエナジー、ヒトを惹き付けて離さない(同時に強烈に嫌われ、非難される)を持ち合わせていなかったのもまた、事実なんじゃないでしょうか。本来であればルノー日産の20年を振り返る退任インタビューをしたかった経営者ですが、それもクーデター劇によって幻となりました。当時の西川CEO会見で「クーデターだったのですか」という趣旨の質問をぶつけたのが約3年前、2018年のことです。
https://newspicks.com/news/3473708/
そして約1ヵ月前。ドキュメンタリー映画の公開を機にプロモーションのためにメディア各社のインタビューを受けたゴーン氏ですが、NewsPicksは今回は、クーデター云々の主張はほぼ聞くことなく、もし退任インタビューをしていたらどういうことをゴーン氏に聞いていたか、を主軸に話をお聞きしました。
おそらくラストインタビューになるであろうゴーン氏の肉声です。歴史の証言の一つとして、貴重な内容になっているはずです。あのゴーン氏に直接取材ができると聞き、かなりどきどきして臨んだインタビューでした。
「逮捕や裁判に関する話はどこのメディアも質問するだろうから、経営者としてのゴーン氏に、日産や自動車業界全体について、考えを聞くのがよいのでは」という池田編集長のアイデアで、今まであまり聞けなかった話を聞くことができた気がしています。
長期政権になりすぎたのでは?時間を巻き戻せるなら、どの選択をやり直す?誰を後継者にするべきだった?そうした質問にも、正面から答えて頂きました。