ガソリン車廃止、24カ国が合意=40年まで、日米中独は不参加―COP26
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もう英国政府から合意発表されてますね。
https://www.gov.uk/government/publications/cop26-declaration-zero-emission-cars-and-vans/cop26-declaration-on-accelerating-the-transition-to-100-zero-emission-cars-and-vans
このページの最後に「この宣言は法的拘束力はありません」とわざわざ書かれています。
参加政府は
オーストリア
アゼルバイジャン
カンボジア
カナダ
カーボベルデ
チリ
クロアチア
キプロス
デンマーク
エルサルバドル
フィンランド
アイスランド
イスラエル
リトアニア
ルクセンブルク
オランダ
ニュージーランド
ノルウェー
ポーランド
スロベニア
スウェーデン
イギリス
ウルグアイ
殆どは自動車産業がない人口数十万から数百万人の小国です。自動車生産台数TOP15は、中米日独韓印伯タイ加露西仏英インドネシアですが、このうち合意したのは10位のカナダと14位の英国だけですね。ほか、23位のポーランド、30位のオーストリア、32位のスウェーデンは合意していますが、このあたりはトップと二桁違います。
よく集めたなと思いますが。既に合意プロセスについていくつか報道が出ていますが、COP26の成果をアピールする為に英国が主導して数ヶ月かけて取りまとめて来たとのこと。FTによればドイツは合成燃料の選択肢を追求したいのが参加しない理由とのこと。
自動車メーカーは、EVメーカー数社(テスラはない)と、フォード、GM、ジャガーランドローバー、メルセデスベンツ、ボルボ、と言った顔触れ。メルセデスベンツは「市場が許せば」というチートな前提条件がついています笑
世界5大メーカーのうち4社(VW、トヨタ、ルノー・日産、ヒュンダイ・キア)は入っていません。
その他、自治体やメーカー含め、日本の要素や言及はゼロですね。
自動車市場の1/4(「熱心に取り組む」という枠の新興国を含んでいるか不明)に相当していますが、日米中独といった主要自動車生産国や、タイ、メキシコ、などの自動車産業が強い国は入っていません。現実的に全車EV等の排出ゼロ車にするには無理がある気がします。
米中不参加の時点で効果が薄れる上に、
日本においてはEV or 水素にしても再生可能エネルギー中心とした安定電源確保が必須となります。
そもそも地球目線で負荷の少ない選択肢を選ぶことが大事であり、
無理くり排出ゼロ車へ移行するのは違うと思うのですがいかがなのでしょうか。
とは言え日本も再生可能エネルギー比率を上昇させながら、
安定電源の確保には待ったなしの対応が必要だと考えます。
COP26の動向に注目ですね。正直な話、日本は原発再稼働した上に新規原発の建設をしないと排出量の大幅な削減は無理ですよ。
イギリスは、浅瀬があることで風力を5年ぐらいで大量に設置して、石炭の比率を33%→3%に下げれました。
フランスはマクロン大統領が昨日、原子力発電6基の新規建設を進めるとこれまでの方針を大転換し、原子力依存度を85%以上にするつもりです。
フランス、原発建設再開へ マクロン氏「脱炭素へ必要」:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR100IQ0Q1A111C2000000/
ドイツは原発ゼロを表明し、再生エネルギーに舵を切りましたが、自国産の石炭を燃料とする石炭火力産業の処理の方法と再エネによって電力料金上昇という問題に苦しみ出しています。
イタリアはフランスなどから電力の購入をしていることで帳尻を合わせてきてますが、既存の石炭火力と原子力ゼロの国民の意思があるため、今後はどうなるのか不明確なことは、日本と同じような状態です。
このように、国ごとに事情が異なるので、風力や太陽光が不向きな環境下の日本では、選択肢は異なることになります。