コロナ変異ウイルス 「ミュー株」に対して抗体の効果が低下か
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ミュー株はWHOが指定している「注目すべき変異株(VOI)」の１つで、デルタ株などが含まれる「懸念すべき変異株(VOC)」の次に警戒されるグループとして位置づけられています。
この研究結果から、ミュー株がワクチンによってつくられる抗体に対して顕著な抵抗性を示すことが示唆されていますが、一方でこれは必ずしもリアルワールドで起こるかどうかはわかりません。基礎研究の結果と実世界で起こることはしばしば乖離があります。ミュー株が流行している地域で、ワクチン接種済みのグループの中で感染が広まるかどうか、注視していく必要があります。個人的には『ワクチンが効きにくいか？』より『感染力がデルタより強いか？』の方に関心があります。デルタ株の発見は2020年10月インド。ミュー株は2021年1月コロンビア。そこからデルタ株が多くの国に広がったのは知られていますが、ミュー株はまだ南米でしか広がっていないはず・・。
南米でデルタ株が広がっていないことからある種の断絶があったのかもしれませんが、ミュー株の登場からすでに10ヶ月くらい経過しています。日本でも6月と7月に入国者から検出されています。ご存知のようにその後の５波ではデルタ株が主であり、日本はミュー株の存在をほとんどの国民が知らぬ間に今の落ち着いた状態に至っています。
僕は日本で今後ミュー株が流行する可能性は低いと見ています。またコロンビアでも流行は収まっており今のワクチンの効果が薄れたとしても別に人間がバタバタ死ぬような変異ではないようです。イスラエルの追跡調査でも、デルタ株に対して、ワクチン誘導抗体の効果は経時的に低下すること、自然免疫由来の抗体に比べて効果は劣ることが報告されている。https://www.medrxiv.org/content/10.1101/2021.08.24.21262415v1.full-text
諸々勘案すれば、最良のコロナ対策は、一度感染して自己免疫で抗体を作ることである(すなわち人類が過去何万年続けてきた感染症への対処法)。治療薬も段々出てきており、非リスク層に対するワクチン接種の必要性は最早無いだろう。アメリカもそうだが、未だにワクチンパスポートとか言ってる政治家は頭がおかしいとしか言いようがない。
