NYタイムズ読者22%増 デジタルけん引、国外が貢献
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注目のコメント
米軍のアフガン撤退、クオモ知事のセクハラ問題などニュース需要が高まった時期でもありましたが、そういう外的要因を加味しても、なお驚異的といっていい伸びです。コピット・レビアンCEOは「購読継続に向けたリテンション施策、ニュースレターからNYTサイトへの読者誘導」などを成果として挙げていました。こうしたデジタル施策は私たちも参考にしたいものです。
うらやましい限りです。細かなところまでコンテンツのあり方、伝え方をトラインドエラーを繰り返して改善し、そして、ジャーナリズムの本道を極めていることが見事に連関した結果だと思います。注目すべきは海外の読者が100万人を超えたことです。英語圏の強さを発揮しています。ただ、日本はうらやんでばかりではいけません。韓国のエンタメから教えられるのは、最初から海外を視野に入れた戦略を立てていることです。日本のメディアも、国内だけに目を向けるのではなく、日本のニュースをどう世界に伝えるかという視点から戦略を練らなければならないと思います。海外の人が日本を知るために見に来てくれるコンテンツを開発することです。ポストコロナ時代に移り、再びのインバウンドと連動することが理想ですが。
海外の読者が増えている点で、掲載された情報を知っておきたいと思わせる話題が並んでいるからでしょう。そのための取材費を課金モデルにより支える構造転換が見事に進みました。一貫して感じるのは、デジタル編集の妙技で、大統領選やアフガニスタン情勢のグラフィックス技術は素晴らしいく、読者の理解を助けます。コロナ禍で更新されてなかったかもしれませんが、誌面で週末掲載だったTravelページの「36hours」は、デジタル化されて映像も加わりました。個人的に眺めているだけで最高な気分になり、これらが図書館並みに揃っていて、それだけでも付加価値があります。課金モデルと取材展開、またPodcastによる取材のウラ側解説でコアなファンを着実に獲得している点など学ぶべきところが多いです。