肥満を科学的に解消する「ダイエットコーチング」
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抗肥満薬も極めて奥が深く、そのためこの動画にはいくつかツッコミどころがある。
・GLP-1作動薬は膜を張るのではなく、ある消化管ホルモンの受容体を作動させることで食欲を抑え、抗肥満効果を示す。ちなみにそのホルモンは、食事を感知して血糖値を下げる作用と満腹中枢の刺激作用を併せ持つ。
・ある臨床試験ではGLP-1作動薬の使用で体重が14.9%減ったという報告されている。よって「コーチング効果ではなく、ほとんど薬のおかげじゃないの?」と思ったりもする。
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/diabet/202103/569322.html
※GLP-1作動薬の効果は試験によって体重減少効果のばらつきは大きく、あまり変わらなかったという報告もしばしば見られる。
・GLP-1作動薬は吐き気などの胃腸障害の副作用率が高いので、理解したうえで使うべきである。
また、心疾患予防効果を考慮したらSGLT2阻害薬の方が良いのでは?と思ったりもする。アメリカの肥満レベルは、日本人の想像を超える深刻な問題です。アメリカ在住の頃、レストランでオーダーすると、日本人の感覚だとファミリーサイズ?と思うようなビッグサイズの量の料理が普通に出てくることもしばしば。スーパーでは多くの加工食品は、ロー(低)カロリー版も必ずあり、一見健康に気を使ってそうですが、よく見るとローカロリー版が日本人の感覚だとかなりのカロリー数だったりします。
アメリカでは、肥満は遺伝子が要因であり病気の一種とも言われるので、こういう企業が続々と誕生して肥満解決の救世主になると良いですね。「誰もやっていない市場を狙うな。みんなやっているけど絶対勝者がいない市場を目指せ」は確かY Combinatorの教えと思いますが、栄養学の世界はまだまだブルーオーシャンというのに激しく同意です。日本では逆に痩せすぎの方も多い気がします。短期的にはともかく、長期的にはいろいろ問題が出てくるような気がするのですが、そんなところにも何か出来たらいいのではと思いました。