値段ばかり気にする人が見誤る「いい消費」の本質
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価格は与えられるもの、そう思ってしまってはいないでしょうか。モノの価値を誰もが考えることなく、与えられるものとなってしまっては、誰も本当の価値を見極められなくなってしまいます。そうすれば、我々は資本主義の奴隷に成り下がってしまいます。
価格は本来は我々が価値あるものに与えるものです。美術品などはまさにそうでしょう。価値を我々の価値観に基づきてつけていく、そして唯一無二のものには多額の価値をついてゆく。唯一無二ではなくとも有限のものには、大きな価値がついていく。
本来は全てのモノは有限なのです。そしてその有限のものを消費する際には適切な価格をつけてこそ、持続可能な社会が実現するできるのではないでしょうか。
安いから消費する、安いから廃棄しても良い、無駄にしても良い、そういう価値観は誰が与えたものでしょうか。それは資本主義という仕組みが生み出したものに過ぎません。
こんな当たり前のことを考えられなくなっている我々に向けて書いた本からの抜粋記事です。是非ご覧ください。なぜその値段で売られているのかを考えない消費者が多いのも事実でしょう。そのような人はモノやサービスのコスト構造を理解しておらず、さらには、モノやサービスがどのように作られ、提供されているかを理解できないといえるでしょう。
目に見える価格の数字の印象だけで「高い」とか「安い」と判断する前に、その商品やサービスがどのようなモノなのか、自分が求める便益と比べて合理的な費用といえるのかを、自分の頭で考えることが大事です。お店側は、お客様に対して”価値の提供”という視点で、コミュニケーションをとっていく必要がある。実際、歩幅は小さいけれど確実に共感してくれる顧客が作れます。一時的なディスカウントやセールは、お店側にとって麻薬みたいなもので、疲弊していくだけで持続性はない。価格に左右されてお客様に”喜び”や”楽しい”を提供できないようであれば、適正価格で”価値を提供”できる商品を作っていこうと思いました。