【養老孟司×SSAP小田島】ヒトはどんなときに、「新しいこと」を発見できるのか
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人の思考や社会を脳や身体とのアナロジーで語る養老孟司さんと、事業創出を経験知で終わらせず、パターンやメカニズムの抽出に取り組むSSAPの小田島伸至さん。
昆虫採集の道具の話、企業の事業開発部門の状況、人体の発生過程、アナロジーと共通化、里山のメンテナンス、夏目漱石と自立……あちこちに転がる話がぜんぶおもしろくて、この対談はどこに着地するんだろうと思いながら縦横無尽にお話しをうかがいました。
小田島さんはいろいろな企業と協業し、事業開発の場数を踏んでいる。そこから得られた経験知を共通化するやり方が、養老さんの言う「方法」や「アナロジー」に通じるようで、おふたりはものの見方が似ているのかなと思いました。
事業をつくることは、ビジネスパーソンが主体的に、自立して生きることにつながる。いやー、猫のように生きたいです。養老先生から見たビジネスの視点が面白い。
例えば以下など。
そして人間の身体作りが、案外オンスケで無いことも衝撃。
「あるときまでは本当にバラバラなんです。眼は50%くらい仕上がっているのに、胃は10%もできていない。出産までに消化器官は間に合うのかと、心配になる。
ところが、一定の期間を経てホルモンが分泌された途端に、それぞれの器官の発達段階がピタッと揃うんです。なぜかはわからないけれど、最後に帳尻が合うようになっています。
これって、ビジネスをつくるときにも似たところがありませんか。」「僕がよく思い出すのは、ロンドンに留学した夏目漱石が、「人から聞いてもダメだ。自分でやるしかない」と結論づけたこと。」
金言だと思う。漱石の講演「私の個人主義」から、そういう感じを察することが出来たりするよね。