セブン&アイ、CO2排出量で役員報酬変動
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役員報酬をESGに連動させる企業は増えてきており、米国が先導して主要企業の約半数が取り入れている中で、日本でも日経500種平均株価の構成企業の1割弱が導入したとされています。
CO2削減量に焦点を絞ってKPI(業績評価指標)に加えたところは、セブン&アイ・ホールディングスのユニークな点といえます。
いずれにせよ、多くの企業の経営における重点項目に、利益だけでなく環境や社会的責任への取り組みが当たり前のように含まれるようになってきています。
なお、セブン&アイ・ホールディングスが公表している役員報酬の目標値は、2030年度にグループの店舗運営に伴う排出量を2013年度比で30%削減すると仮定して算出した各年度目標値ですが、この目標は昨年11月の同社の日米カーボンニュートラル宣言の前からあるものですので(以前の目標は2050年までに80%以上削減)、カーボンニュートラルを見据えて充分かどうかは評価しにくいように感じます。
セブン&アイ 役員報酬の考え方:https://www.7andi.com/ir/management/governance/compensation.htmlすごく画期的な取り組み!
Green washing、SDGs washingが大きな問題となる中(日本の企業は典型例としてよく名指しされています…)本気で取り組むのだという覚悟を経営陣が決めて腹を括ったのは素晴らしいと思います。
最近では、米国のお菓子会社Marsが2050年までにサプライチェーンも含めたCO2排出量ゼロを目指すと宣言しており、同時にCO2排出量と役員報酬を連動を発表していました。Marsの場合は、CSO(Chief Sustainability Officer)が調達部長も兼ねているところがカギですね。
セブン&アイが実際にどのようの打ち手でCO2削減を達成していくのか注目です。