【潜入】スーパーゼネコンが挑む「建設DX最前線」
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国内スーパーゼネコン5社の一角である清水建設が手掛ける「虎ノ門・麻布台プロジェクトA街区」の現場に潜入させてもらいました。
森ビルが“ヒルズの未来形”と位置づける一大プロジェクト。
2019年8月に着工し、2023年3月末竣工予定。それ以前の受注に至るまでの準備期間も考えると、途方もない時間と人の力が注ぎ込まれています。
エレベーターの動き一つがその日のスケジュール、そして工期全体を左右していく“段取り命”の世界で、建設DXが始まっています。未来のスタンダードとなる、その一部をぜひ覗いてみてください!
余談ですが、清水建設のコーポレートメッセージは「子どもたちに誇れるしごとを。」なのです。めちゃくちゃかっこいいですね。建設業のDXは、単にその生産性向上に止まらず、若い世代の建設業への参入を後押しすることや、変化が加速するまちづくりや都市再生などを支える力を持った新しい産業としての建設業を作り出すために必要な取り組み。
政府の骨太の方針でもi-Constructionの推進として、重点項目に位置付けられている。
https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/special/reform/ab1/20210830/shiryou1_4.pdf
今回、記事で取り上げられたものは、その先進事例と言えるが、それが新しい建設業のスタンダードになる日は近いと期待しています。写真から伝わるでしょうか。東京都心にこんなスペースがあったのかってくらいとにかく広い。デカい。柱の数や耐震強度にかかわるような工法もずいぶん進化しているようです。
そこに記事で紹介されているようなBIMなどのデジタルが入り、溶接やボードを打ち付ける自動ロボットも導入されている。これだけ大規模で工期が長い現場だからこそできるテクノロジー実証の見本市みたいだと思いました。
一方で、現場の職人さんたちは江戸時代から仕組み的には変わらない墨壺(糸をぴーんと弾いて床に真っ直ぐな線を引く道具)を使っていたりもするそうです。そういう使いやすさや機能性で新旧の道具が交じっているっていい話だなぁと思いました。ロボティクスやデジタルもこれからどんどん道具としての使い勝手がよくなっていくんでしょうね。