【全体理解】なぜ、脱炭素の話はフワッとしているのか
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注目のコメント
日本企業の場合、グローバル圧力に押されて、とりあえず目標設定をしてはいるものの、目標達成に向けた具体的な実行計画は策定していない企業が多いのが現状です。
また、事業部及び個人評価にサステナビリティ関連の取り組み対する評価が入っておらず、これまで通り、売り上げ目標が中心となっているため、一定のコスト負担となってしまうサステナ関連の取り組みは取り組む意味が意味だせず、ふわっとした議論のままでとどめているのかと思います。キレイごとは読まれない(涙)
NewsPicks編集部の切実な悩みかもしれません(汗)
その(逆)王道は環境・ESG・サステナブル・ステークホルダー...そう、この記事のテーマである「カーボン・ニュートラル(脱炭素)」です。
といいつつも、硬派で読まれない、爆死決定と思われていた2020年末特集「超入門 半導体」が読まれるなど、何がヒットするか分かりません。
というわけで、NewsPicks編集部がこれまで挑戦を続けながら、死屍累々(?)の環境テーマに久しぶりに挑戦しました。
もしかしたら、皆さんが耳にしたことのある「スコープ」、「SBT」、「RE100」といった話ですが、本文で一切、このような用語を使っていません。
その代わり、皆さんおなじみのテレビとゲーム機・プレイステーションを中心に、カーボンニュートラルを切実さに語ります。脱炭素の話がフワッとしているのは当たり前で、現在の技術でそれを達成するのが相当の無理(めちゃめちゃコストをかける覚悟すれば計算上はできなくないとしても)なので、イノベーションが必要というのはパリ協定にも書かれていること。
この記事で、最後の決め手のように書かれているダイレクト・エアー・キャプチャー(空気から直接CO2を抜きとる)も、結局そのために使用するエネルギーやコスト考えると、解決策としてはまだまだ未熟なので今脱炭素に向けたシナリオを描こうとするとどこかフワッとした部分が残らざるを得ない訳です。
脱炭素を、エネルギー供給側だけの変革でできれば良いのですが、需要側の変革も同時に進めなければ意味はなく(繰り返し申し上げている脱炭素のセオリーが「需要の電化と電源の脱炭素化の同時進行」であることからも明らかなとおり)、脱炭素は社会変革なのです。
シナリオはあくまでシナリオとして、適宜見直しながら回していく、ということがどうしても必要になります。
ましてや、ロシア危機のように、移行期と言われる数十年間にはいろいろなリスクが起こり得ることをいま実感してますしね。