会社がキャリアを決める時代は終わった。カゴメに聞いた「組織の本当の役目」
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古き良き日本企業が、どのように組織変革をしたのか。
「働き方改革は組織の論理」、そう言い切るカゴメのCHO有沢さんに、カゴメの変革ストーリーと、これからの働き方を越えた「生き方改革」について、話を聞きました。
後半では、中途入社した斎藤さんに、カゴメに入ってから驚いたこと、そして求められることを聞きました。
トマト好きとしては、思わずカゴメに転職したい気持ちが芽生えました(笑)。「今から有沢さんがする話は、会長、社長、副社長の三役は完全に納得している。もし有沢さんの案を否決するなら、われわれ3人の代表権を剝奪し、取締役を解任してほしい」
痺れる...!有沢さんの熱量と、トップの覚悟!
「カゴメ」=「優しくて良い会社」のイメージが、良い意味でアップデートされました。
カゴメの思想は前々から素敵だなと思っていましたが、実際現場は...のところも気になっていたので、齊藤さんのリアルな声もさらに興味深かったです。
組織変革中のカゴメ、面白そう!!「働き方改革」を会社側の論理と言い切る有沢CHOのキャリアの一つがHOYAだったということです。2014年の講演でもHOYAの事例をグローバル人事の実例として紹介されています。
つまり人事が企業、特にグローバル企業やそれを目指す企業にとって、極めて重要な経営戦略であるということです。
働き方改革と言っても、社員の生産性を上げようということが目的になっているのは、日本の生産性が低いからなんでしょうが、非正規社員と正社員の不公平を是正する文脈で語られたり、副業解禁の先のフリーランス化が見えてしまうようでは、生産性が上がらない責任を社員に転嫁するだけでしょう。
社員の働き方を生き方改革まで推し進めることで、社員はようやく企業によって決められた働き方ではなく、自分で決めた働き方として主体性を獲得することができます。
そのように主体性を獲得した社員の働く動機は多様性に富み、企業に依存しないが故に、自分の強みに集中し、チームメンバーと協力し合うことによってチームの成果を最大化することに貢献することができるのです。
人事が経営戦略と表裏一体だからこそ、トップの覚悟が不可欠です。人事を経営と切り離して、社員を単なる兵站としか考えていない企業は、決してグローバル企業にはなり得ません。
◎ (113) カゴメ・有沢正人氏 戦略を推進する「人事」に期待されること(CLO会議2014)
https://www.youtube.com/watch?v=-GqdtM5X3Iw